真田広之がプロデューサー・主演を務めたドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」(ディズニープラス「スター」で独占配信中)が、9月15日(現地時間)に授賞式が行われた米エミー賞でドラマシリーズ部門の作品賞・主演男優賞など18部門を受賞。今回は、「SHOGUN 将軍」を筆頭とする映像業界の本物志向について紹介する。
エミー賞は、音楽、映画、演劇の分野における優れた功績を讃えるグラミー賞、アカデミー賞、トニー賞に並ぶ、エンターテインメントにおいて最高峰に位置づけられているアワードの筆頭。
真田は作品賞のスピーチにて、あえて日本語で時代劇への強い思いと日本の先人たちへの感謝を述べ、日本の時代劇が国境を越えたことを伝えた。
そしてアンナ・サワイは、日本人かつアジア系俳優として初めて主演女優賞を獲得。西洋と東洋の文化が出会う「SHOGUN 将軍」の物語と同じく、その舞台裏ではハリウッドと日本の才能が互いの異なる文化に敬意を払い、尊重しあった結果として1つの傑作が誕生したのだ。
コメディシリーズ部門では「一流シェフのファミリーレストラン」シーズン2が11冠を達成し、シーズン1の記録を更新する形で新記録を樹立した。本作は、人生に行き詰まった人々が集まり、レストランを再建するというシンプルな人間ドラマを、スタイリッシュな映像で描いている。また今回、キャストのライザ・コロン=ザヤスは、ラテン系俳優として初の助演女優賞を受賞した。
ほかにもハリウッドの重鎮たちが共演するミステリー・コメディー「マーダーズ・イン・ビルディング」シーズン3が、3部門の受賞を果たした。さらに、オークワフィナとサンドラ・オーのアジア系女性が主演を務めた「クイズ・レディー」はTV映画部門の作品賞を受賞した。
また、公立小学校を描いた秀作コメディー「アボット・エレメンタリー」シーズン3は、エミー賞常連の大ヒットシリーズだ。
これらの製作を手がける20thテレビジョンや20世紀スタジオ、そしてFXプロダクションといった多彩なスタジオの存在が、2024年のエミー賞を多様な作品や出演者たちで彩った。
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