――ドラマが放送スタートしてから「TVer」でも多く見られるなど大きな話題になりましたが、周りの反響はいかがでしたか?
いろんな人から「見てます」とおっしゃっていただいて、私たちもまさかこんなに見ていただけるとは思っていなかったです(笑)。テレ東の見逃し配信再生数、歴代1位を毎週更新しているような状況で、予想以上に大きな反響があって本当に驚いていますね。
――第1話(7/8放送)から衝撃的な展開で、放送開始と同時に一気に話題になっていましたよね。
スピード感あふれる展開は最初から意識して脚本を作りました。原作がWEBTOONっていう電子コミックで、特徴としてすごく話の展開が早いというのがあるんです。なので、そのスピード感をそのままドラマに生かしていこう、という方針で脚本を作っていきました。そこに、唯一無二のまりかさんのお芝居がバチっとハマったのが、これだけ多くの方に見ていただけた結果の要因なのかなと思いますね。
――実際に現場で松本さんの演技をご覧になっていかがでしたか?
もうね、怖い! ゾクゾクする(笑)。実は上田(迅)監督にもまりかさんの演技の演出方針とかいろいろお話を聞いたのですが、まりかさんは主人公の感情のすり合わせをしていただけで、「このときこのセリフは、こういう気持ちで言っているよね」みたいな話し合いをして、そこがちゃんと合意できていれば、あとは本人が面白くしてくれるっておっしゃっていて。
一つ一つのセリフの解釈を監督とまりかさんで共有すると、まりかさんがいろんなパターンのお芝居を見せてくれるっておっしゃっていました。まりかさんって“憑依型女優”なんて言われていますが、ご本人はすごく緻密に計算して演技されているんですよね。何度もやり直すし、何度も話し合うし、手の小さな動きや呼吸の仕方など全部監督に相談して、いろんなパターンを試してお芝居を作り上げていくんです。彼女が繰り出してくるものはすごく魅力的だし、現場で見ていて“次は何やってくるだろう”みたいな面白さがありました。
――ドラマでは結構緊迫したシーンが多いですが、撮影現場の雰囲気はいかがですか?
すごく楽しいです(笑)。本当に“和気あいあい”という言葉がピッタリなくらい。ドラマのスタッフが私も含めて、前にやっていた「ブラックガールズトーク」(2024年テレ東系)とほぼ同じで、気心の知れたメンバーなんですよ。
――そうなんですね。ドラマの前半で翼を演じていた子役の湯本晴くんがドラマの中ですごく癒やしの存在になっていましたが、現場ではどんな感じでしたか?
現場でもすごく癒やしでしたよ。“天真らんまんってこういうことだな”って思うくらい、現場でもずっとハイテンションでしゃべっているんですよ。妙におとなしい子役の子っているじゃないですか。礼儀を吹き込まれた大人びちゃった子っていう要素が一切なくて、全力で遊んでいて。「晴くんちょっと静かにして」みたいな(笑)。本当に癒やされましたね。
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