エミー賞受賞の「真田広之」、ブラピやキアヌと共演したハリウッド出演映画を2作放送 ハリウッドでの活躍遍歴

2024/10/02 11:00 配信

映画 芸能一般 コラム

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真田広之がプロデュース・主演を務めたドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」が、“アメリカテレビ界のアカデミー賞”と言われる「第76回エミー賞」にて、作品賞や主演男優賞などを総なめし、史上最多となる18部門を受賞した。日本最大級の映画専門チャンネル「ムービープラス」では、真田広之の魅力を存分に堪能できるハリウッド2作品を放送する。本記事では、世界的に活躍の場を広げる真田の出演作品の魅力に迫っていく。

エミー賞史上最多18部門受賞、「SHOGUN 将軍」が快挙を達成


「第76回エミー賞」のドラマシリーズ部門にて、主要部門を含む25ノミネートを記録した「SHOGUN 将軍」。優れたスタッフに贈られる「クリエイティブ・アーツ・エミー賞(Creative Arts Emmy Awards)」では、7人の日本人を含む14部門を受賞するなど、主要部門の授賞式を前に圧倒的な存在感を放った。そして迎えた主要部門の授賞式では、数々の競合作品を抑えて「作品賞」を堂々受賞。主演の真田が主演男優賞を、ヒロイン役のアンナ・サワイが主演女優賞を受賞しただけでなく、監督賞、撮影賞、編集賞なども次々と受賞を果たし、史上最多18部門を受賞するという快挙を成し遂げた。

真田はインタビューにて、「これまで時代劇を継承して支えてきてくださった全ての方々、そして監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は、海を渡り国境を越えました」とコメントを残している。

エミー賞とは、アメリカテレビ芸術科学アカデミーが主催する、アメリカのテレビ業界で優れた功績を残した番組やその出演者、スタッフに与えられる賞のこと。エミー賞授賞式は毎年アメリカのロサンゼルスにて開催され、日本でもライブ配信されるなど毎年話題を集めている。

エミー賞の歴史は深く、第1回は1949年に開催された。1955年の第7回からは授賞式の様子がテレビ中継されるようになり、国際的な認知を広げていった。授賞式開催前にレッドカーペットを歩く出演者たちによる豪華な顔ぶれや、トレンドファッションにも注目が集まっている。

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アクションスターの地位を確立し、日本からハリウッドへ拠点を移す


5歳から劇団に所属し、1966年に子役として映画デビューを果たした真田。中学入学と同時に、千葉真一さん主宰の「ジャパンアクションクラブ(JAC)」に入団し、アクション俳優の道へ進むこととなる。「柳生一族の陰謀」(1978年)や「里見八犬伝」(1983年)、「麻雀放浪記」(1984年)など主に日本作品に出演し、コメディから時代劇まで幅広く活躍。甘いマスクに加え、JACで培ったカンフー映画スター顔負けのアクション演技を披露し、若手アクションスターとしての地位を確立していった。

その後2003年に出演した、トム・クルーズ主演映画「ラスト サムライ」を契機に、ハリウッドへ活躍の場を移す。そんな当時の真田は、メジャーリーグ挑戦のパイオニアである野茂英雄にリスペクトを抱いている。当時、マイナー契約をしていた球団から解雇された野茂だが、“日本球界には戻らない”と言われていた。そんな“アメリカで活躍したい”という原点を忘れない野茂の意思は、真田の生き方にも大きく影響があったという。

アメリカに拠点を移し3年が経った頃、真田はインタビューにて「現場で日本人は自分ひとりという感覚でいると、めげそうになる。自分が負けると、日本人とはもう一緒にやれないという前例を作ることになる。後に続く人がいなくなってしまう。ならば、もうひと踏ん張りしてみよう」と意気込みを語っていた。その結果、「ウルヴァリン:SAMURAI」(2013年公開)や「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」(2016年公開)、そして「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年公開)とメジャー作品への出演が相次ぎ、世界中の映画ファンを虜にしていった。