8話からは、石堂に追い詰められた虎永の最後の大勝負“紅天”の一部始終が描かれる。
8話で視聴者の度肝を抜いたのは、虎永とその忠臣・戸田広松(西岡徳馬)が命を懸けた対話を繰り広げる場面。石堂に対し敗北を宣言しようとする虎永を、広松が「われらの戦を、道半ばで放り出されるおつもりか!家臣が犬死いたすのでござりまするぞ!」といさめる。そして広松は重大な決断を…。すさまじい緊張感。視聴者からも「神回過ぎて震えた」「名優たちによる圧巻の演技回」「伝説に残るシーン」と感動の声が続出した名シーンだ。
そして9話では、サワイ演じる鞠子と二階堂ふみ演じる落葉の方の圧巻演技シーンが待ち構える。幼なじみの2人は10年ぶりに再会するが、立場の変わってしまった2人にもはや、相手を理解する余地は残されていない。目に涙をためた鞠子の説得に、怒りで応じる落葉の方。かと思えば、鞠子を理解しようとする落葉の方の思いを、今度は鞠子自身がはねのける。わかり合いたいのにわかり合えない2人の哀しみが胸に迫る。
迫力の映像美に、徹底した殺陣や所作による繊細な“日本”の表現、魅力的なキャラクターに、実力派俳優陣の圧巻演技――。世界が認めたそのすごさを“日本人”として味わえることに感謝したい。「SHOGUN 将軍」は、ディズニープラス「スター」にて全話独占配信中。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
※西岡徳馬の「徳」は心の上に一本線が入るのが正式表記
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