マーベル新作『アガサ』米トレンド入り ミステリアスな展開に日本でも“考察”加熱「鳥肌たった」の声も

2024/09/28 07:10 配信

ドラマ

「アガサ・オール・アロング」より(C) 2024 Marvel

“稀代のヴィラン”アガサ・ハークネス(キャスリン・ハーン)が主人公のマーベル最新ドラマ「アガサ・オール・アロング」の第3話が、9月26日に配信された。ドラマ「ワンダヴィジョン」で、愛する者を次々と失った悲しき魔女スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)に記憶と魔力、加えて禁断の書「ダークホールド」も奪われたアガサが、従来の力を取り戻すために魔女団と謎の少年(ジョー・ロック)と共に“魔女の道”の果てを目指す冒険譚で、第3話からはいよいよ魔女の道で待ち受ける試練が描かれた。ストーリーはもとより、マーベルファンだけでなく海外ドラマファンも楽しませるギミックが詰まった演出に反応をするファンも多く、アメリカでは「#AgathaAllAlong」がX(旧Twitter)のトレンドランキング上位に食い込む反響を集めた。(以下、ネタバレを含みます)

記憶を取り戻したアガサが、クセの強い魔女+αと危険な魔女の道へ


突如、現れた謎の少年のおかげで記憶を取り戻したアガサは、魔力を取り戻すことができ、彼の希望の場所でもある魔女の道の果てを目指すことになるが、一人では無理。そこで現代で苦悩を抱える魔女らに声をかけて、共に苦難の道へと向かうことになる。だが、ただ1人、魔女ではない人間が加わることになった。それは「ワンダヴィジョン」時代に、ヴィジョンの会社の社長の奥様を演じていたミセス・ハートことシャロン・デイヴィス(デブラ・ジョー・ラップ)で、彼女が起用されたのはアガサの思いつきに見える。

こうして、第3話では預言者のリリア・コルデルー(パティ・ルポーン)、薬の調合師のジェニファー・ケール(サシェア・ザマタ)、腕が立つ護衛担当のアリス・ウー・ガリヴァー(アリ・アン)、魔女ではないシャロン、そしてアガサと少年の5人が、“魔女の道”最初のミッションに立ち向かうことになった。5人の前に現れたのは、閑静な高級住宅だった。家の中に入った5人は、まるでドラマや映画の俳優のように衣装もヘアメークも一新。その状態で、魔女たちに難題が降りかかる。

それは最初にアガサが話していたように、1人1人にとっての試練だった。ジェニファーは呪縛からの解放、リリアは不運からの逆転、アリスは母親に隠された真実、そしてアガサは彼女の息子にまつわるものだった。第1話で自分を刑事だと思い込んでいたアガサには今は亡き息子がいるらしかったが、それは虚像ではなかったということなのだろうか。しかも話の展開やアガサの何とも言えない表情から、謎の少年がアガサの子どもであるような雰囲気も感じられるが、SNSでも「まさかアガサの子?」「アガサが自分の子どもと重ねているのでは」や「普通にウィッカン(ワンダの子)じゃないの?」などと、予想する声も広がっている。

「アガサ・オール・アロング」より(C) 2024 Marvel

危機から逃れようとするアガサと前のめりなシャロン


第3話の流れを見てみると、“魔女の道”では要所要所で彼女たちの能力や知識を問われるミッションが与えられ、それをクリアすることでその先へ進めるらしい。つまりRPGのような楽しみ方がありつつ、その裏でヴィランであるアガサらしい裏切りを堪能することもきるということであろうか。ただし、第3話の時点でもすでに1人だけ毒入りワインを回避しようとしたり、内側にドアノブのない豪邸からどうにか逃れようとするなど、彼女らしい卑劣さは滲み出ているのだが…。

第3話でそんなアガサと対照的に前向きなのがシャロンだった。アガサにうそをつかれて連れ去られてヤケになっているともいえるが、どう見ても怪しいワインを率先して飲み干すなど、謎解きに貢献していく。そうこうして、全員でこの高級住宅でのミッションクリアに向かっていくのだが、結果的に予想だにしない結末にたどり着いてしまう。仲間のようで仲間じゃないアガサたちの協力の仕方が面白く、大きな見どころになっている。