今作は「ワンダヴィジョン」よろしく、何かを模したような舞台設計がユニークだ。例えば、第1話では記憶を失ったアガサが刑事になりきっていたが、演じるキャスリン・ハーンがアメリカ・ハリウッドの地元紙のインタビューで答えていた通り、ケイト・ウィンスレット主演のHBOドラマ「メア・オブ・イーストタウン」が元ネタだったようだ。ただし、これだけでなく、英国ドラマ「ブロード・チャーチ〜殺意の町〜」など、過去を背負う強い女性が主演する一連のクライム・サスペンスへのリスペクトが込められていたという。
ということは、一気に装いを変えた第3話にも元ネタがある可能性が高い。高級住宅街を舞台にしたクライム・サスペンスといえば、近年ではニコール・キッドマン主演の「ビッグ・リトル・ライズ」が思い当たるが、果たして。このように今後もマーベル作品かどうかは関係なく、海外ドラマファンを楽しませるギミックが施されている可能性が大。ドラマ本筋の謎解きはもちろん、各ミッションの“元ネタ”を当てる謎解きも楽しめそうだ。
SNS上でも「RPGみたいな感じだ」「ほんとに好み」「シャロン…!」「鳥肌たった」「毎回パロディー挟んでいくのかな」「3話の元ネタはあのドラマか」「3話は良い意味で、しんどい」などと、ラストの悲劇も含め日米で大きな反響が寄せられた。
「アガサ・オール・アロング」は、毎週木曜に1話ずつディズニープラスで独占配信中。
◆文=及川静
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