NHK総合で放送中のドラマ「植木等とのぼせもん」(毎週土曜夜8:15-8:45)が、9月23日(土)オンエアの第4話で折り返し地点を迎える。
本作は小松政夫の著書を原案に、山本耕史主演でドラマ化したもの。「スーダラ節」や「無責任男」で時代の寵児(ちょうじ)となった植木等(山本)と、付き人兼運転手として植木を支え続け、後に小松政夫として活躍する松崎雅臣(志尊淳)。師弟以上の強い絆で結ばれた2人が、激動の昭和を駆け抜ける。
そんな本ドラマで、山本の演じる植木は「本人にそっくり!」と賞賛の声を呼んでいる。だが、誰もが知る人物を演じるのはチャレンジングなことだったそう。
「初めは不安の方が大きかった」と話す山本に、役作りの苦労や、撮影中のエピソードを聞いた。
──オファーを受けた時の心境を教えてください。
植木さんのことはもちろん知っていましたが、自分に合う役なのか不安でした。
ただ、植木さんは楽器や歌をされたり、舞台をされたり…。されていたことは(自分と)かけ離れてはいないなと思って、できる限りのことをやろうと思いましたね。正直なところ、不安の方が大きかったですが…。
──植木等さんを演じる“難しさ”とは、具体的にはどのようなことなのでしょうか?
僕にとって、今回の役はかなり特殊だったんです。例えば「土方歳三」を演じるなら、肖像画や資料からの“イメージ”を元に役を作っていくわけですが、植木さんはまだ、皆さんの脳裏にご本人の姿が焼き付いていますよね。“物まね”になってはいけないけれど、ご本人の名前で演じる以上、ご本人とかけ離れて“モチーフ”にするわけにもいかない。そういう難しさが大きかったです。
背格好が違うので限界はあるのですが、例えば声のトーンを落としたりという、“植木さんに近づける”ための役作りをしていました。
──植木さんの人物像を、どのように捉えていますか?
ドラマの中でも描かれていますが、植木さんはいつでも真面目な方だったと聞いています。とても家族思いで、弟子思いの人だったので、三枚目のキャラクターとしての植木さんではなく、1人の人間としての植木さんを演じるようにしています。
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