山本耕史、本気の「スーダラ節」は植木等ファンでも聴き分けられない!?

2017/09/22 08:00 配信

ドラマ インタビュー


──「シャボン玉ホリデー」など、当時のテレビバラエティーや映画の、熱気ある撮影風景の描写が印象的ですが、撮影の様子はいかがでしたか?

楽しいですよ! 「シャボン玉ホリデー」は、その時代の人気者たちを全て集めたような番組ですからね。いろいろなタイプの「人気者」が集まっている空間で、眠りこけているクレージーキャッツのメンバーが、叩き起こされたりなんかして(笑)。芸能界の原点を垣間見ているような、不思議な気持ちになりました。

歌番組シーンは本作の見どころの1つ(C)NHK


──コントのシーンで、特に意識されていることはありますか?

“笑いあり、涙あり”の作品ではありますが、“笑わそう”とは思っていないんです。コントをしているのではなくて、コントのシーンを“演じている”感覚なんですよね。

自分たちでアレンジせずに、なるべく当時のものを再現しようとしています。ですから、「植木等とのぼせもん」の作品自体がコメディーかといえば、そうではないような気がしています。

──最後に、志尊淳さんが演じる小松政夫さんをご覧になって、率直な感想を教えてください。

小松政夫さんご本人とはずいぶんと長く一緒にお仕事をさせていただいているので、最初は「あの小松さんを、志尊くんが!?」という驚きはあったんです(笑)。

それに、22歳の志尊くんが当時の小松政夫さんを演じるというのは、相当なプレッシャーだと思うんですよね。植木さんを演じるのも難しいですけれど、小松さんを演じるのは、それ以上に難しいと思います。

でも、志尊くんは周りの人がついつい注目してしまうような、愛される人です。台本の読み合わせをするうちに、小松さん役が彼でよかったなと思うようになりましたね!

志尊淳が演じるのは、本作の原案者でもある小松政夫(C)NHK