北村一輝が主演を務めるミニドラマ「おっちゃんキッチン」が民放公式テレビ配信サービス・TVerとTVer公式SNSで配信中だ。9月27日に配信開始となった第4話では、元AKB48のメンバー・中村加弥乃がゲストに登場!彼女が語るリアルなアイドルの愚痴、そして北村一輝の意外な“推しアイドル”とは…?
TVerとKDDIによるコンテンツ共同制作プロジェクトが始動。
その第一弾作品となる本作は、北村演じる“おっちゃん”店主が営むこぢんまりとした食堂を舞台にした配信ミニドラマ。“おっちゃん”の決め台詞「おまち丼(どん)さま」を合言葉に提供される、心を満たす丼グルメと共に、自身の悩みの解決につながる糸口をその丼から得る若者の姿や、若者たちとの手探りなコミュニケーションを通じて自身の“アップデート”を目指す店主の姿が描かれる。
横型動画をTVerで、縦型動画をTVer公式SNS(TikTok、YouTubeShorts、LINEVOOM、X)で、それぞれ視点の異なるストーリーとして展開される。
上司への怒りをあらわにする新入社員、連絡を返さない彼氏に不満があるキャバ嬢、過干渉な母親への愚痴を涙ながらに語るウェブデザイナー。これまで様々な悩める女性客を意図せず料理で導いてきた学(北村一輝)。第4話では、過去最高に癖の強い客が「おっちゃんキッチン」を訪れる。
「あ、ほんとだ!おっちゃんがキッチンにいる!」と店内に入ってきたのは、25歳の地下アイドル“まゆりん”こと真由香(中村加弥乃)。いかにもアイドル!な真由香の風貌やテンションに学は戸惑いっぱなしだ。
塩対応の意味がわからず塩の入った瓶を取り出したり、露出の多い衣装を着ている真由香の方を見ないようにしたり、若い女性への対応に慣れていない学。一方、推しのアイドルを聞かれた学は「トゥ…」と思わず“TWICE”と言いかける。
TWICEは言わずもがな、世界的な人気を誇る韓国の9人組ガールズグループ。実は北村本人がTWICEのファンを公言しており、今年7月に自身のInstagramでライブに参戦したことを報告していた。若者文化に疎そうな学が意外にもTWICEのファンという設定は、もしかしたら北村のアイデアなのかもしれない。
今回の客である真由香もギャップの持ち主だ。注文したドリンクもジュース…ではなく芋の焼酎割り。お通しのサキイカキムチをつまみに良い飲みっぷりを見せる。そしてお酒が回ってくるとアイドルキャラが崩壊。
古いアイドル像を押し付けてくる事務所の社長に対し、「全部古いんだよ!」「恋人はいません…?いるよ!トイレも行きません…?行くよ!お酒は飲みません…?飲んでるよ、今!」と管を巻き始める。
面白いのは演じている中村加弥乃が、かつてAKB48のメンバーで元アイドルだということ。愚痴のセリフに血が通っている。また子役からキャリアをスタートさせていることもあって経験が豊富で、二面性のある演技も何のその。完璧なアイドル・まゆりんの顔と、等身大の女性である真由香の顔を見事に演じ分けた。
そんな彼女に学が作ったのは、マグロといぶりがっこのマスカルポーネ丼。マスカルポーネがお米に合うの!?と思ったが、真由香は「上品な甘みとコクがこの複雑な味わいの丼を見事にまとめている!」と大絶賛だ。
その丼から真由香は社長が思う古いアイドル像も取り入れ、全く新しいアイドル像を確立して見せると決意。学も娘に古い価値観を押し付けていたかもしれないと反省し、己をアップデートさせていこうと思うのだった。
■文/苫とり子
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