里崎智也、佐々木朗希の来季メジャー挑戦に“×”の理由 「優勝する気ないんかな」クレバーな持論展開<ダグアウト!!!>

2024/10/01 12:00 配信

バラエティー レビュー

里崎智也、佐々木朗希の来季メジャー挑戦に“×”の理由※提供画像

9月24日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週火曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。今回のゲストは千葉ロッテマリーンズ一筋16年、ロッテを日本一に導いた名捕手・里崎智也だ。今回2度目の登場となる里崎の歯に衣着せぬ辛口トークで、スタジオは大いに盛り上がった。

“○×ダグアウト”で垣間見えた里崎の本音


最初のコーナーは“○×ダグアウト”。質問に対して○×札を5秒以内にあげて回答してもらうコーナーだ。質問は「『俺って天才?』と思った瞬間がある」「現役時代より今の方が年収は高い」「佐々木朗希投手は来季メジャーに行くべき」「この人には『野球解説』勝てないという人がいる」「ロッテ以外の球団から監督要請があったらやる」の5問。

この質問全てに、里崎は×で答えた。「○があるようなやつなかったですね」という里崎。MCを務める上田まりえは1問目の「『俺って天才?』と思った瞬間がある」については○を出すと思っていたようで、意外だったともらす。

しかし里崎は「僕大したことないんで実際」と謙遜…したかと思いきや、「『俺神がかってんな』と思ったことはある」と話した。里崎が振り返るのは、2010年の“ロッテ下剋上”。シーズン3位だったロッテがクライマックスシリーズで勝ち上がり、日本シリーズに進出して見事日本一に輝いた。このできごとで、「俺はもう神様ついてるな」と感じたと明かす里崎。だが「天才だと思ったことはない」となぜか“天才説”だけは固辞する。

そんな里崎に、MCのぺこぱ松陰寺太勇は2010年CSファーストステージ第2戦、ロッテの逆転勝利を持ち出す。同試合では9回に里崎の本塁打で同点に追いつき、延長戦で勝利。「西武ドームの同点ホームラン、天才かと思いましたよ」と里崎を讃えるのだが、やっぱり里崎は「俺はもう神様に守られてるなと思った」「神が降臨した」と譲らない。謙虚なのか傲慢なのかわからない姿勢を貫き、スタジオに笑いを呼んだ。

里崎が考える佐々木のメジャー挑戦


次の話題は、「佐々木朗希投手は来季メジャーに行くべき」について。里崎はこの質問にも×と答えている。その理由は、“プロ野球のルール”という観点から。

現在日本のプロ野球からメジャーに行こうとする場合は、「NPB(日本野球機構)を経由する」方法と「NPBを経由してポスティングかFAを利用する」方法しかない。FAは“選手の権利”、ポスティングは“球団の権利”だ。

ポスティングについては選手が球団に「メジャーに行きたい」とお願いはできるが、球団側としては従う必要はない。このようなルールであることから、せっかくメジャーに行きたいと声を上げても行けなかった選手は実際に存在する。球団が選手の育成をおこなうのは、ひとえにチーム優勝のため、そして日本一になるため。ドラフトで優秀な選手を獲得して補強したり、外国人とのトレードをおこなう。

しかし佐々木が所属するロッテの場合、近年優勝から遠ざかってしまっている。そのなかにあっては、「佐々木朗希がいなくて優勝できるのか?」「できないなら出せない」と“球団側の論理”を推察する里崎。そのためもし里崎が球団関係者だったら「ポスティング?させへんで」「帰れ」「(話は)終わりや」と言って一蹴するに違いないと明かした。

会社の人事異動にたとえれば、「社員が配属先の希望を出したとしても、会社が希望を叶えるかどうかはまた別の話」というわけだ。会社が希望を叶えてくれなかったとしても、社員は会社側に文句を言えない。そのような仕組みのポスティングを利用するのであれば、「自分でFAを取っていけば誰も文句ない」と里崎は続ける。

佐々木の夢を応援したいという気持ちは、みんなやまやまだろう。しかしチームに所属しているからには“チームの勝利”が優先になる。となれば「佐々木をメジャーへ送り出しても勝てるのか?」ということを念頭に置いて考えなくてはいけない。佐々木のメジャー挑戦を応援したい気持ちがあっても、球団は“チームにとって最善の策”を取る必要がある。そのため「メジャーへ行くべき」に×の札を挙げたというのだ。

ただ里崎の個人的な意見としては、優勝から遠のいてしまっているロッテが佐々木を万が一ポスティングさせたら「優勝する気ないんかな」と思ってしまうという。「『佐々木朗希出したって優勝できますよ』だったらいい」と佐々木がポスティングによるメジャー移籍が難しい理由を、俯瞰的にコメントするのだった。