コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画家の灰音アサナさんがによる『元バンギャの息子がV系バンドマンになる話』をご紹介しよう。
同作は、「チャンピオンクロス」で連載されている『少年ヴィジュアルロック』の第1話にあたるエピソード。灰音さんがX(旧Twitter)にポストしたところ、多くの人から注目を集めて1.2万もの「いいね」を獲得している。そこで作者の灰音さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
父親の方針によって普段から勉強に明け暮れる高校2年生の音無静弥(おとなしせいや)。同級生からカラオケに誘われるも、塾があるために断ると、クラスメイトの介良響(けらひびき)に「来るワケねーじゃん」「超音楽に無縁そう」と小バカにされるのだった。
帰宅した静弥は、晩御飯の後に勉強を始めた時、心の中で「僕の人生 これでいいのか?って叫びたくなるのはなんでだろう」と自問。すると、急にタブレットからV系バンドによる激しい演奏が流れ、さらにV系のメイクを見た静弥は自分の知らない世界に驚きつつも、映像として現れたV系バンド「BLACK GLAZE(ブラックグレイズ)」の存在に魅力を感じ始め…。
勉強漬けだった静弥がV系にハマっていく様子に、読者からは「殻を破る姿に感動」「母もV系好きって設定が良かった」など好評の声が相次いでいた。
――そもそもの質問になってしまい恐縮ですが、『少年ヴィジュアルロック』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
夢を持ちにくい世の中だからこそ、夢を持つことの尊さを描きたくて描きました。あとはシンプルにバンド文化が好きなので、その魅力を伝えたくて描いています。
――Xに投稿された『元バンギャの息子がV系バンドマンになる話』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
ライブ会場の雰囲気です。
――『元バンギャの息子がV系バンドマンになる話』の中で、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
初めてライブを見た時の見開きシーンです。私も初めてのライブは鮮明に覚えていて、少しでもあの時の視界に近づけるように描いたので。ライブ定番の「かかってこい!!」をセリフに入れられたのも気に入っています。
――やはり同作は灰音さんの「V系」を通ってきた経験が色濃く反映されているのでしょうか。
その通りです。この音楽に出逢った学生の頃の気持ちのまま描いています。
――今後の展望や目標をお教えください。
メディア化できたら嬉しいです。せっかくのバンドものなので、動いてるライブを見てみたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
憧れに向かって頑張ってる少年たちを応援していただけたら嬉しいです!10月16日に『少年ヴィジュアルロック』2巻が発売となりますので、ぜひよろしくお願いします!
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