SKE48松村香織「アイドルには恐ろしい時代!」シャープ8K対応液晶テレビの高精細映像に震える

2017/10/02 08:00 配信

アイドル

8KテレビのトークショーでASCII編集部のスピーディ松岡とともにW司会を務めた松村香織


9月15日、都内にて12月に発売されるシャープの8K対応液晶テレビ『AQUOS 8K』の体験イベントが開催。新型AQUOSの高精細な8K映像を通じ、今後の8K映像制作の可能性についてのトークショーが行われた。

【写真を見る】画面に映し出される星空の映像に感嘆する松村香織


司会はASCII編集部のスピーディー末岡とSKE48の松村香織が担当。冒頭「今までのお仕事で一番お堅いイベントです」と語る松村だったが、実は自身のコンサートのメイキングを撮影し、ネットにアップするほど普段から映像には精通している。「アイドル的には地デジになった頃から(肌の質感まで鮮明に映ってしまうので)かなり辛くて、メイクも照明も強くしてもらったり、いろいろみんなやっています」と裏事情を暴露。8Kに対しても興味津々な様子でイベントは始まった。

メーカー側の登壇者はシャープ株式会社 TVシステム事業本部 国内事業部 8K推進部長の高吉秀一氏とシャープ株式会社 栃木開発センター 第2開発部長の高倉英一氏の2名。「8K時代って本当に来るんですか?」という松村の問いかけに高吉氏は「現在試験放送が始まっており、2018年12月から実用放送をNHKが始める予定です。4Kは画素の数が2K(フルハイビジョン)の4倍なのに対し、8Kは16倍なんです。超高精細になるのに加え、HDRという明るさの幅を広げる技術も搭載されています。音声も5.1chだけでなく、22.2chまで対応できるようになるんです」と答え、松村は「アイドル的には恐ろしい時代ですね」と驚きを隠せない様子。

「解像度が高くなるので目の前に本物のような光景が広がって、実物感が出てくるんです」と高吉氏


4Kと8Kの具体的な違いについて、末岡が尋ねると高吉氏は「解像度が高くなるので臨場感がアップします。目の前に本物のような光景が広がって、実物感が出てくるんです」と回答。「次は16Kが来るんですか?」との質問には「今までの映像との明確な違いが出るのが8K。8Kがゴール地点で、それ以上は考えていません」と返され、松村も「ここで止めて頂けると嬉しいです」と安堵の表情を浮かべた。

『AQUOS 8K〈LC-70X500〉』の実売予想価格は100万円。実際の使用については2Kや4Kの映像をアップコンバートして8K画質にして見たり、4K以上のデータで撮影された写真をオリジナル通りのクオリティで表示することにも使える。また2018年に発売予定の4K/8K受信機を接続すれば8K放送も受信可能になるとのことだ。

イベントの後半は、撮影から仕上げまで全て8Kで製作された17分のショートムービー『LUNA(ルナ)』の上映が、会場に設置された70インチのAQUOS 8Kで行われた。

『LUNA』の内容は現代版かぐや姫というもの。ある高校に突然現れた少女、梨紗。彼女の存在に俊介だけは違和感を覚えるが、同級生たちはなぜか普通に接する。文化祭の日程が近付く中、プラネタリウムを実施しようとする俊介と梨紗はお互いの距離を縮めていく。だが梨紗には隠された秘密があった…。

8Kの高精細とHDRの特徴を感じさせる夜景の美しさ、特に夜空に輝く満天の星空には誰もが固唾を飲んだ。今までのテレビでは感じたことのない鮮やかさと奥行きを描き出し、8K対応液晶テレビが持つ可能性を大いに見せてくれたと言えよう。

8Kの高精細が伝える空気感に会場も息をのんだ


上映後、松村は「月や星の映像が綺麗で、家のテレビで見るのとは全然違っていました!」と大感激。ここからは本作を手がけた池田一真監督と諸石治之プロデューサーもトークに加わった。

「心を動かす8K作品を作る」という命題の下、製作に取り組んできた池田監督は8Kの特徴について「空気感を描けるのがこれまでと8Kの違うところ。モニターを見るというスタンスから作品を体感するというスタンスに変わっていくと思う」、諸石プロデューサーは「2Kよりもキャンパスが大きくなったので、作り手にとっては色鉛筆の数や種類が増えて、より大きな絵を描けるようになった」と述べた。

また「映像の奥行きが3Dのように見えるので、ドラマの世界を覗いているような気持ちになる」(諸石プロデューサー)、「(演出的には)説明的な手元のアップなどを挿入しなくても分かるし、こぼれる一筋の涙もHDRだと光って見えて、認識してもらえる」(池田監督)とそれぞれ8Kだからこそ表現できる特徴を語った。

話を聞いていた松村は「もうレベルが違います。今日、ここに参加していなかったら絶対聞けない貴重なお話をしていただけました。8Kのすごさがよく分かりました」と進化し続ける製作現場の声を聞いて、やや興奮気味に反応。「普通の2Kのテレビだと近くで見ると細かいところが見えないので、是非買い替えてみたいですね。一般家庭に(このレベルの映像が)普及する時代も早く来てほしいです。」と将来の展望を語り、イベントは終了した。

会場で大勢の観客をその高精細な映像美で魅了した8K対応液晶テレビ 『AQUOS 8K〈LC-70X500〉』は12月1日に発売される。このテレビを皮切りに、ますます8Kが盛り上がっていくのは間違いないだろう。

LC-70X500

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