――35年前に「目がテン!」の企画を聞いたときに思ったことを教えてください。
35年前かぁ。この番組以前に同じ日テレで「おはよう!サタデーOMOTAME情報局」という番組(1980~1981年)をやっていたことはあるんですけど、当時は深夜枠やゴールデン帯の番組が多かったので、朝の時間帯の番組をやることに興味がありました。
あと、科学をテーマにした番組なので、自分としても勉強になるのでね。ただ、35年も続くと、スタッフも慣れたもので、私が何を言っても聞き流してる(笑)。
――この番組が35年も愛されてきた理由はどこにあると思いますか?
やっぱり、朝7時放送という時間帯もあるんじゃないかな。皆さんがまだ朝起きて目がボーッとしている時間だし、朝ごはんを作る水道の音にテレビの音声がかき消されているというか。それぐらいの時間での放送がちょうどよかったんだと思います。
でも、放送している内容は、毎回、間違いなくいい情報で。そんなに気負って見なくてもいいし、ちょっと耳に入ってきた情報が皆さんの中に残る。それが35年も続いた理由なのかなと思うし、皆さんにとっても日曜朝のレギュラー的な感じになっているのかなとも思います。
――所さんの冠番組はいずれも長寿番組になっています。以前、何かのインタビューで、その秘訣について「話題になることはしないし、突飛なことも扱わない」と話されていました。
スタンダードなね。そのときのニュース性のあるものにしがみついてしまうと、そのニュースと一緒に終わっていくみたいな。だから、スタンダードな疑問みたいなものが続くといいなと思っていて、それは今も変わってないですね。
――今日の番組収録を拝見していると、所さんはほとんどカンペをご覧になられていない感じがしました。そこにも理由が?
放送作家が書いたものに従いたくないだけなんだと思うけど(笑)。どうしても言わないといけないことがあるときには助かるけど、私は1時間でも2時間でも世間話ができますから。だから、決められたものを話すだけだと、自分自身がつまらなく感じちゃうんですよね。
「所さんの世田谷ベース」(BSフジ)の撮影のときなんて、事前の打合せなんて一切ないから、カメラマンが「今日は何をやるんですか?」と聞いてくるぐらいで。なので、テーマだけいただけたら、いくらでもしゃべりますよ(笑)。
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