所ジョージ、35周年を迎える『所さんの目がテン!』への思いを語る「自分が笑えているうちは続けたいと思うし、やりますよ」

2024/10/02 04:00 配信

バラエティー インタビュー

かがくの里は「“ワクワク”が増している」


――「目がテン!」は教養番組ということで、小中学生が現場で実験を行うこともありますが、印象に残っていることはありますか?

普段は大人たちだけで収録しているけど、実際に子どもたちがスタジオに来て実験をやっていると、子どもたちの表情や反応を間近で見られるので、たまにはいいなと。これが毎週になると、彼らも慣れてくると思うので、「うるさい」と思うでしょうね(笑)。

でも、小中学生がやった実験に驚かされることもあって。だから「(実験結果に)そうなるんだ!」と思って、いつもワクワクさせてもらっています。

――所さんにとって、やはり“ワクワク感”が一番大事?

それは「かがくの里」も同じですね。最初はあそこまで行くのは「面倒くさい」と思っていたから(笑)。でも、今は「行きたい」と思うようになっていて、自分の中の“ワクワク”が増しているんでしょうね。

でも、それは自分が「頑張ってやってきた」というのとは違って、「かがくの里」を支えてくださった地域の皆さんの協力があってこそ、ですから。

――刺激を受けたところもありましたか?

もちろん。それはこの番組だけでなく、(放送局に関係なく)全ての番組で刺激を受けているし、楽しいですね。そもそも僕はテレビ局に来るのが好きで楽しいんですよ。なので、自分が緊張するのは自分の家に帰るとき。娘の目線とか、親としての立場となったときに、一番緊張します(笑)。

スタッフの執念がいつも「スゴイ」


――逆に、「目がテン!」内で「これは?」と思った企画はありますか?

毎回、最後にスタッフが考えたみたいな料理を出してくるんですよ。これが本当に毎回、 絶望的においしくないし、マズイ! 調理過程を見ているから、「余計なことはするなよな」と思うんだけど、いつも余計なことをするんですよね(笑)。

だから、「納豆」の回(2007年1月28日放送・第867回)があったと思うけど、あれぐらいシンプルでいいんですよ。でも、それでも懲りずにチャレンジしてくるから、スタッフの執念がいつも「スゴイなぁ」と思っています(笑)。

――「所さんの目がテン!」は今年で35周年。所さんの中で、この番組はどういう存在になっていますか?

収録スタジオに行く曜日や時間が同じなら、そこから帰る時間もほぼ同じで。ほかの番組もそうなんですけど、このスタジオに通うのは、生活みたいになっています。

そのうえで、私は自分で車を運転してくるので、ここの駐車場のガードマンさんとも仲良くなって。季節のものをいただいたりするので、こちらも何かお返しをしたりとか。番組以外でも仲良くさせていただいています(笑)。

――「目がテン!」の今後については?

それこそ、こういう機会があるから35周年について振り返るけど、さすがに自分の調子が悪くなったら辞めますよ。息も絶え絶えでやりたくないないですからね。でも、自分が笑えているうちは続けたいと思うし、やりますよ。

取材・文=馬場英美

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