<転スラ>開国祭最大のイベント“ダンジョンのお披露目”、安心安全なエンタメ特化型ダンジョンへの反応は?

2024/10/02 08:00 配信

アニメ レビュー

マサユキ、戦わずしてボス撃破!


ここまで第01階層内の宝箱を丁寧に回収していた「チーム カバル」だったが、満をじして第02階層へ進み、金の宝箱が見込めるエリアボスとの戦いへと挑む。相手はジャイアントバットだが、事前にラミリスから情報をもらっていた「チーム カバル」はこれを難なく倒し、金の宝箱からユニーク武器をゲットしてダンジョンから帰還。一方、凄まじいスピードで第10階層まで進んでいた「チーム閃光」は、マサユキの右腕であるジンライ(CV:木内太郎)がボスモンスターを一撃で瞬殺し、こちらも無事に戻ってくるのだった。

ボスキャラとの戦いが続くも、どちらも楽勝で決着となった。ジャイアントバットが出てくることをあらかじめラミリスから教えてもらっていたエレンたちは、「慌てないで!」と驚くするフリをするも、セリフは棒読みで、かなりの大根役者っぷりを披露。さらには、エレンの冒険に一喜一憂する親バカなエラルド(CV:浜田賢二)と、それを「騒がしい」とひっぱたくエルメシア(CV:金元寿子)など、 ここでもコメディ全開な展開。それに対し、ジンライとボスモンスターとのバトルは迫力満点で、さほど強いボスではなかったとは言え、ワンパンで撃破してしまうなど、初めてジンライの強さが明らかになったシーンだった。これにはSNSでも「おいおいおいワンパンかよ!」「マサユキまだ一度も戦ってないw」などの声があがっていた。

三日間に及んだ開国祭がついにフィナーレ!

アニメ「転生したらスライムだった件 第3期」第71話より(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会


ソロで探索を続けるガイは、「チーム閃光」に次いで驚異的なスピードで第10階層のボス戦までたどり着くも、運悪くジンライが倒したボスの復活待ちとなる。これに納得のいかないガイは苛立ち、ガイド役のドライアドに斬りかかるも、あえなく返り討ちにあって強制帰還。さらに最後までダンジョンに残っていた「チーム轟雷」も全滅帰還したことで、ダンジョンのお披露目はこれにて終了となる。三日間に渡った「開国祭」は、こうして全イベントが滞りなく行われ、盛大な夜会とともに終わりを告げるのだった。

ダンジョンお披露目イベントの最後を飾ったのは、自分勝手で横暴なガイの粛清だった。ガイは今回、強引に飛び入り参加した身にも関わらず、「復活の腕輪」の効果を試すためにミョルマイルをなぶり殺しにしたり、ボスの復活待ちというルールを無視してドライアドに攻撃するなど、まさにやりたい放題。しかし最後はしっかりとその報いを受けたことにより、逆にダンジョンの安全性や信頼性を高める結果となったのはじつに皮肉と言えよう。ともかくも、「開国祭」が大成功に終わったことで、テンペストの名声が世界中に広がっていくことはもはや確実。それぞれの役割をしっかりと果たしてくれたテンペストのみんなの頑張りには感謝しかないだろう。

■文/岡本大介

アニメ「転生したらスライムだった件 第3期」第71話より(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会