アニメ「ダンダダン」(毎週木曜深夜0:26-0:56ほか、MBS/TBS系ほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第1話「それって恋のはじまりじゃんよ」が10月3日に放送された。オカルトバトルファンタジーの今作は、今期注目作の1つ。「テンポ感良くて最高にオモロ」「作画マジすごい」「最速日程で今期覇権きた」など大きな反響が寄せられ、Xトレンドでは1位を記録した。(以降、ネタバレが含まれます)
本作は漫画誌アプリ「少年ジャンプ+」(集英社)で連載されている龍幸伸の同名漫画を原作にしたアニメ化作品。
霊媒師の家系の女子高生・モモ(綾瀬桃/CV.若山詩音)と、同級生でオカルトマニアのオカルン(高倉健CV.花江夏樹)が織りなすオカルティックバトル&青春物語で、幽霊や心霊、宇宙人などが起こす事件との戦いが人気を呼んでいる。原作は累計発行部数320万部超え。PV公開からの前評判も高く、アニメファンから今期の注目作の1つに数えられていた。
そんな期待を背負って始まった勝負の開幕戦。第1話目からキャラクターの魅力、オカルティックバトル、ギャグといった本作の魅力をぎゅっと詰め込んだ爆発力のある展開でファンを魅力。さらに、ハイクオリティーな作画や豪華声優陣の絶妙なキャラ表現、切り替えのテンポ感など、アニメ化ならではの原作昇華をしっかり打ち出す内容が見事だった。
「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンという、同じオカルトでも相容れないオカルト意見を持つ2人。互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。開始6分あまりでのスピーディーな展開で、さっそく2人の前に怪奇が迫る。
オカルンの前に現れたのは、追い抜かれたら呪われてしまうというターボババア(CV.田中真弓)。「おっぱい吸わせてやるからよお。イチモツしゃぶらせろ」という、極めてとんでもないセリフを吐いて、オカルンをビビらせる。一方、モモの方には地球人の生殖機能を研究しているというセルポ星人(CV.中井和哉)が現れ、下着姿で拘束されたモモは大ピンチになってしまう。
怒涛の急展開、原作改変一切なしでの問題シーンの放送に、視聴者からは「忖度杞憂が吹き飛んだ」「開始15分でここに突入」「アニメどうするか気になってたけどそのまますぎてエライ」といった喝采が集まることに。また、ターボババアを演じるのが田中真弓だったことで、「大御所に何てこと言わすんだ笑」「噂のルフィババアに吹いた」「キモイけど田中真弓さんの声で好きになる」といった盛り上がりも見せていた。
後半は本作の醍醐味であるオカルティックバトルへ突入。ピンチのモモの前に現れたのはスマホを介して侵入してきたオカルンだったが、ターボババアに呪われてしまったオカルンは自分で体をコントロールできない状態に。しかし、それが功を奏して体を乗っ取ったターボババアがセルポ星人の“バナナ”を食いちぎる。が、真の姿を現したセルポ星人も負けてはおらず、念力“セルポ式測量法”でターボバア=オカルンを押さえつけていく。だが、今度は独りぼっちのいじめられっ子だったオカルンの激白を聞いたモモが超能力に覚醒し、セルポ星人を圧倒する。
目まぐるしく攻守が逆転していく展開の末、モモの超能力でぶちのめされたセルポ星人のUFOはあえなく墜落。ターボババアもオカルンから引き剝がされたものの、イチモツを奪われたオカルンは呪われたままとなってしまった。
宇宙人に怪奇、さらに超能力まで発動するというオカルトの詰め合わせ展開に、SNSは「もうハチャメチャで吹き出た」「想像以上に凄すぎてとんでもない」「色々衝撃的過ぎて家族で見ていてカオスだったwww」といったコメントが吹き荒れるお祭り状態に。最後にはモモをときめかせる“高倉健”というオチもついたところで怒涛の第1話は終了した。
期待通りだった幕開けに、放送後の反響も大きなものに。「最高!! 想像の500倍面白かったーーー」「テンポめっちゃ良くて最後のオチもめっちゃ演出良くて笑うてしまった」「あの作風、アニメでどうやるんだってドギマギだったけど昭和特撮感あってよかった」「怪奇現象の表現方法にワックワクだった!」「ターボババア、セルポ星人の異質感がアニメーションならではの動きで伝わってきてすごかった」など、多くの感想が投稿されている。
◆文/鈴木康道
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