斉藤壮馬×山根 綺対談、キャスト陣での食事会では“手相占い”を披露? 剣心&操の凸凹コンビが裏側を語る「るろ剣」第二期

TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱』より©和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱」製作委員会

山根「すごくいい操を引き出していただけたなと感謝しています」


――収録現場の雰囲気について教えてください。

斉藤:第一期と第二期では、展開上いっしょに収録するメンバーがガラリと変わったんですけど、不思議なことに雰囲気はまったく変わらないですね。

山根:収録は午前帯なんですけど、朝からみなさんとても和やかですよね。なんだかすっごく居心地がいいです。

斉藤:みんな穏やかだし、笑顔だよね。

――序盤は剣心と操の掛け合いが続きますが、手応えはいかがでしたか?

斉藤:第二期は演出上、コミカルなシーンはよりくっきりと描かれているので、山根さん演じる操のおかげで、剣心のコミカルな面をどんどん出すことができました。掛け合いをしていて楽しかったですし、なにより気持ちがよかったですね。

山根:私もです。操って、相手が近いとか遠いとか関係なく大きな声を張る子っていうイメージがあったんですね。それこそ出会ったばかりのころ、剣心に向かって延々とセリフを投げかけるシーンなどでは、会話のキャッチボールというよりは、操の一人喋りみたいな感覚だったんです。でも斉藤さんは、そんななかでも絶妙にオチを付けてくれたり、細かくリアクションしてくださって、それをきっかけにどんどんと距離が縮まっていって、それにともなって声のボリュームや高低も自然なポジションに落ち着いていった感覚があります。斉藤さんがお相手じゃなかったらこうはならなかったと思うので、すごくいい操を引き出していただけたなと感謝しています。

――ちなみに山根さんは、操とご自身で共通点などは感じますか?

山根:うーん、思ったことをそのまま態度に出したり、口にしちゃうところは似ているかもしれません(笑)。

斉藤:たしかに山根さんって、いつも本音で喋ってくれますよね。けっこう序盤の回だったんですけど、休憩中にいきなりぶっちゃけた話をしてくれて、「これは勝ったな」と思いましたから(笑)。詳しくは言いませんけど、いきなりこんな話をしてくれるということはこのチームを信頼してくれている証ですし、そこに壁はないんだろうなって思って。

山根:いや、じつはまだ緊張していた時期だったんですけど、思ったことをそのまま口に出しちゃうのは止められなくて(笑)。

TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱』より©和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱」製作委員会


――休憩中はみなさんでどんなことを話されているんですか?

斉藤:作品についての話もしますけど、わりと日常会話が多いと思います。高橋李依ちゃんがいるときは、彼女が率先して話題を提供してくれるイメージですね。李依ちゃんは「整理収納アドバイザー」という資格を持っているので、いろいろとアドバイスをもらったりとか(笑)。

山根:生活に根ざした話題が多いですね。

斉藤:あと、「手相占い」ですごく盛り上がったことがありましたね。

山根:ありました! 私、手相占いができるんですよ。まあ、自己流ではあるんですけど(笑)。

斉藤:いやでも、それがすごく当たっていたんですよ! イベントの帰りにキャスト6人でご飯に行ったことがあって、そこで3時間くらいずっと手相を見てたよね(笑)。

――手相占いは独学で身に付けたんですか?

山根:そうです。学生時代にたまたま手相占いが流行って、その時に本を読んで覚えたんです。本気で信じているわけじゃないんですけど、エンタメとして面白いかなと思って。

斉藤:でも僕はすごく当てられちゃいましたね。「この人マジか!!」ってびっくりするくらい(笑)。

山根:まあまあ、たまたまですよ(笑)。

――みなさん、とても仲が良さそうですね。

山根:本当に居心地がいいです。みなさんとご飯に行くのはその時が初めてだったんですけど、まるでずっと昔からいっしょにいる仲間みたいで。

斉藤:メンバー内で山根さんがいちばん元気なんですけど、それでいてうるさくは感じないので、きっと波長が合うんでしょうね。

山根:嬉しいです! じつは私、自分よりもテンションが高い人がいると途端に大人しくなってしまうんです(笑)。

斉藤:じゃあちょうどよかった。

――では最後に、第二期の見どころについて改めてお聞かせください!

山根:序盤、操と剣心の楽しい掛け合いがありつつも、だんだんと剣心の言葉や言動に操が影響を受けていく場面が増えていきます。ふだんは元気いっぱいでお転婆な操ですが、そういうシーンでの心の揺れ動きや成長にも注目していただけたら嬉しいです。

斉藤:「京都動乱」は原作でも屈指の人気エピソードですので、そこは大いに期待していただきたいですし、絶対に後悔はさせません。コミカルなシーンも際立っていますが、なによりバトルシーンのクオリティーがすごいことになっているので、ひとりの「るろ剣」ファンとしても今からワクワクしています。志々雄真実をはじめ、十本刀など本当に魅力的なキャラクターもたくさん登場しますので、ぜひぜひいっしょに楽しみましょう!

――ありがとうございました!

■取材・文/岡本大介