堂本剛、巨大“まる”アート制作を通して美術学生に熱いメッセージ「自分らしく強く、優しく生きていってください」

2024/10/03 16:20 配信

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映画「まる」×大阪芸術大学 トーク&巨大“まる”アート制作イベントに参加した堂本剛(C)2024 Asmik Ace, Inc.

堂本剛(KinKi Kids)が主演し、荻上直子が監督・脚本を務める映画「まる」が10月18日(金)に公開される。この度、堂本が大阪芸術大学の美術学科の学生たちと「巨大“まる”アート」を制作するイベントが実施された。

偶然描いた“まる”から正体不明のアーティストとして有名に...映画「まる」


堂本が演じるのは、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなす毎日に慣れてしまっている。

ある日沢田は、通勤途中に事故に遭い、その際に負った腕の怪我が原因で職を失ってしまう。部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた「〇(まる)」を発端に、彼の日常は〇に浸食されていく。

これまで自らストーリーを進めていく役柄の多かった堂本が、本作では不思議な事態に巻き込まれていくキャラクターを演じ、27年ぶりの単独主演にして新境地を見せる。さらに今回、堂本が「.ENDRECHERI./堂本剛」として初めて映画音楽を担当している。

堂本剛「演じてみて初めて“まる”がでるシーンが多かった」


大阪のシンボル・あべのハルカスの24階にある大阪芸術大学スカイキャンパス内ギャラリーにて行われた本イベント。高さ2メートル、幅6メートルの巨大アートが飾られたギャラリー内で約40名の美術学生たちに迎えられ、堂本が登場。

27年ぶりに映画で単独主演を務めた堂本は、「非常にチャレンジングで難しすぎる役だったのですが、悩みながらも芝居の感覚を取り戻しながら演じさせていただきました。現場の皆さんが和やかな空気感を作ってくださっていたので、リラックスして演じることができましたね」と、今回久しぶりに取り組んだ芝居について回顧。

撮影については「現場で監督に、せりふの心情などを確認すると、『きっとそうだと思います』とか『多分それで大丈夫だと思います』という返答があり、1シーン1シーンの正解は、現場でディスカッションして、演じてみて初めて“まる”が出るシーンが多かったですね」と、現場での試行錯誤の様子を明かした。

本作の主人公・沢田が美大出身のアーティストであること、そして今回のイベントの実施場所である大阪芸術大学にちなみ、表現者が大切にするべきことを問われると、「ただ自分を生きるだけ」と力強く答えた。