<転スラ>最後はやっぱり“会議”で締め? 「人魔共栄圏」の実現に一歩前進、立ちはだかるのは……

2024/10/03 14:50 配信

アニメ レビュー

アニメ「転生したらスライムだった件 第3期」第72話より(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

黒幕をユウキと推測したリムル


最後の話題は、最近怪しい動きをしている「東の商人」について。これには各国ともに、探りを入れつつ警戒を強化する方向で話がつき、これにて意見交換会は終了する。しかしその後、今度はテンペスト幹部のみが集まり、さらなる会議が行われる。この会議でリムルは、クレイマンの言っていた「あの方」の正体がユウキであり、「中庸道化連」や「東の商人」とも繋がっていることを推測。次なる戦いに備え、準備を着々と進めることを宣言するのだった。

ついに黒幕をユウキだと判断したリムル。状況的にほぼ確実だと思われるものの物証がなく、「俺の勘違いって可能性もないとは言えない」と呟くが、智慧之王(ラファエル)には「その可能性は極小」と否定されてしまう。おそらくリムルとしては、心のどこかでユウキであってほしくないという気持ちもあるのだろう。自分と同じく日本からやってきた異世界人であり、表面上とは言え、とても気さくで仲良く付き合ってもいる。きっと心中穏やかではないはずだが、それでもテンペストが掲げる「人魔共栄圏」を脅かす敵となれば容赦はしない。このシーンからは、そんなリムルの葛藤や覚悟を感じることができる。第3期では、ユウキや東の商人、ロッゾ一族など、これまでおぼろげだった敵の姿がだんだんとはっきりしてきたことが特徴で、物語がさらに加速していく予感を感じさせてくれる。SNSでも「まじ最高だった!」「リムルの国づくりがますます進化してる!」など絶賛の声があがっていた。さて、最終話放送後には、続編となるTVアニメ第4期、ならびに劇場版第2弾の制作も発表された。これからますます面白くなっていく『転スラ』の続報に注目しよう!

■文/岡本大介

【写真】リムルの“瞳”に注目… 劇場版第2弾&TVアニメ第4期制作発表イラストが解禁(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会