【漫画】殺し屋の美女とシェアハウス…"平凡"を望む暗殺者と"異常者"に憧れる青年の前途多難な共同生活が「最高に面白いです!」と話題に

2024/10/15 08:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

『殺し屋だらけのシェアハウスに入居した少年の話』が話題画像提供/わら星人さん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、平凡な青年と伝説の暗殺チームとの衝撃的な出会いを描いた「殺し屋だらけのシェアハウスに入居した少年の話」をピックアップ。

作者のわら星人さんが8月24日にXで同作を投稿。そのツイートには1.7万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、わら星人さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

「普通をジャマしない」という約束のもと始まったシェアハウスでのドラマチックな日々

『殺し屋だらけのシェアハウスに入居した少年の話』(5/50)画像提供/わら星人さん

伝説の暗殺チーム「嵐(テンペスト)」のメンバーたちは、暗殺者を引退して平凡な暮らすことを望んでいた。「一般人とシェアハウスで暮らしながら、普通の生活が送れることを証明せよ」とボスから命じられ、風音律(かざねりつ)たちは男女共同のシェアハウスに暮らすことになった。

一方、ごく平凡な生活を送る高校1年生の凪奏太(なぎそうた)は、ドラマチックな毎日に憧れて、律たちの住むシェアハウスに引っ越してきたのだった。

入居のときに居合わせた律とは、すぐに打ち解けたかのように思えたが、玄関に仕掛けられた爆弾や、「燃えるごみに死体は捨てちゃだめらしいから気を付けてね」といった発言から、律に対して"キレイだけど変わった人"という印象を持った。

「風音さんって変わった人ですね」と素直に伝えた奏太だったが、律は「そんなことないから!私普通だから!」と気に障ったようだった。

奏太は翌朝、昨日のことを律に謝ろうとするが、少しの言葉のすれ違いから、律に「私もう君と話したくないかも」「君といると自分は異常者だって思い知るの」と言われてしまう。

律と顔を合わせないまま1週間が過ぎたが、奏太は思い切って律の部屋をたずね、律たちの「普通」をジャマしないと約束し、息を潜めずともに生活してほしいと伝えた。

しかしその後、律たちを恨むヤクザグループの一員に奏太が拉致されてしまう。
ヤクザグループは律たちのことを聞き出そうと、奏太のことを脅し、暴行を加えた。

陰から見ていた律たちは、得意の武器を使ってヤクザたちを次々と倒し、奏太を救い出した。律たちは本当の意味で、奏太との共同生活を受け入れたのだった。

作品を読んだ読者からは、「続きはどこで見れるんですか!?」「最高に面白いですー!」「アクション、ラブコメ、主人公とヒロインのキャラの対比、全ての設定が冒頭からスムーズに入ってくるのスゴイ!」といった声が上がっていた。

この記事内から過去作も読むことができるので、気になった方はチェックしてみてほしい。

きっかけは、シェアハウスに対する憧れと警戒心――作者が語る創作の背景

『殺し屋だらけのシェアハウスに入居した少年の話』(7/50)画像提供/わら星人さん

――「殺し屋だらけのシェアハウスに入居した少年の話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

自分は実際に住んだことがないのですが、シェアハウスに対する憧れと警戒心みたいなものから着想を得てお話を思いついたのがきっかけです。

赤の他人との共同生活に馴染めないのではとか、悪い想像をしていく延長で、なんなら住人が全員殺し屋だったら逆に面白いな、と思いました。

ゴミ出し当番を頼まれたら死体袋が並んでいるとか…無限に悪い想像ができるため、面白いネタになると思いました。

殺し屋が出る漫画や映画などが元々好きだったのもあります。

――本作を描くうえでこだわった点や、特に気に入っているシーン・セリフがあれば理由と共にお教えください。

ヒロインの風音が、起爆しそうになった手榴弾のレバーを踏んで阻止するシーンが好きですね。

本人にとっては日常だけど他人から見たら異常、みたいなシーンをギャグ含めて色々入れてます。テーマなので。

沸騰した油から素手で揚げ物を取る人の動画なんかを見るのに近いです。

「危なくないの?」って思ってしまいますよね。

――美人な同居人が全員、殺し屋だったという衝撃的な展開の本作ですが、普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。

面白い作品が世にたくさんある中で、贅沢にも「もっとこういうお話も読みたいな」といった欲望が出ることがあります。

今回の「殺し屋がシェアハウスする」というお話もそういう欲望が着想元の一つです。

色んなタイプの殺し屋キャラを色んな作品で見てきたけど、こういう人たちが一つ屋根の下に住まないかな、とか自分はボーイミーツガールも好きなので、そういう要素のある殺し屋作品も欲しいな、とかニッチな欲望を抱いてしまいました。

同じ欲望を抱えた人に刺さったら嬉しいですね。

――本作は1.7万いいねと、ご自身の作品の中でも一番の反響を得ているそうですが、率直な感想をお聞かせください。

普段はSNSに作品を上げても、多くても50リポストほどしか拡散されなかったため、今回はたくさんの方が読んだり反応してくれたことがとても嬉しいです。

――わら星人さんの今後の展望や目標をお教えください。

商業連載を目指しています。

今作は読み切り作品として出版社に投稿した作品です。

結果として目標より小さめな賞を受賞してしまったので、即連載、というのは厳しそうです。

次は一度しっかり完結した読み切りで大きな賞を取って、連載企画を通すための地盤を作ろうと思います。

それと並行して、10ページほどのショート漫画をSNS上で公開していきたいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

必ず面白い作品を作り続けていくので、今作を気に入って頂けたお方は、今後も是非暖かく見守って頂けると嬉しいです!

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