美咲に「どこか痛いところはありますか?」と、まるで会話しているかのように自然に話しかける湊。さらに、その日の深夜12時をまわると湊は美咲の病室を訪ね、「美咲ちゃん、7歳のお誕生日おめでとうございます。これは僕からのプレゼントです」と、丁寧に描いた花の絵を枕元に置いた。
「美咲ちゃんはきっと、お父さんとお母さんと悲しい時間を一緒に過ごすよりも、楽しい時間を一緒に過ごしたいです」と、屈託なく微笑む湊。目を覚ます可能性がどんなに低くても、美咲の心臓は今、動いている。生きている美咲に、楽しんでもらいたい――。美咲に寄り添う湊の思いに救われ、美咲の両親はその後、大きな決断をする。
地上波での放送時、視聴者から「呼吸困難になりそうなくらい泣いた」「目が腫れて会社に行けない」といった悲鳴にも似た声が上がった最終回。
放送後には藤野良太プロデューサーから「小さな命を救うために、日々奮闘しているすべての小児外科医がグッド・ドクター」というメッセージも届けられたが、失敗しても、未熟でも、コミュニケーションに難しさを抱えていても、なによりも患者である子どもたち一人ひとりにまっすぐ向き合い、命を尊重することのできる湊は間違いなく“グッド・ドクター”なのだ。
湊役を演じた山崎も、クランクアップ時に「これほどメッセージを伝えられる作品に出させていただいて、俳優という仕事をやっていて本当によかったな、と思います」と言葉をかみしめたほど、強い思いが込められた「グッド・ドクター」。日本を代表する俳優の一人に成長した山崎の演技に涙が止まらない感動作だ。
「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」では人気ドラマを順次、FOD・TVerにて無料公開中。10月は小栗旬主演の“月9”「東京DOGS」(2009年)、中山美穂と木村拓哉が共演した「眠れる森」(1998年)、反町隆史と竹野内豊がダブル主演を務めた「ビーチボーイズ」(1997年)、相葉雅紀主演の医療ドラマ「ラストホープ」(2013年)などがラインナップされている。
※山崎賢人の「崎」は正しくは「立さき」
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