コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、コミックゼノンにて連載中の『大江戸お絵描きおじさんウタクニ』を紹介する。作者の目黒川うなさんが、8月15日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、3.1万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、目黒川うなさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
SNSで話題になっている、「『インターネットお絵かきおじさん』ウタクニ」。猫が好きで、いつも猫の絵を描いて投稿している正体不明のユーザーなのだ。その正体は江戸時代の絵師・歌川国芳で、ひょんなことから入手したスマホを使って現代のSNSに描いた絵を投稿していた。
200年ほど先の未来に繋がっていることは理解しているようで、猫が好きな人間が未来にもいることを喜びつつ投稿している国芳。そんなある日、国芳のもとにあるリプライが届く。「ウタクニさんの絵、いつも楽しみにしてます。でも猫ちゃん以外も見たいです。イケメン描いてください」というもので、一念発起した国芳は…。
この絵師漫画を読んだ人たちからは、「歌川国芳なら…やりかねない!」「着想がおもろいな」「ほんとにウタクニさん居ないかな」「猫ちゃんのかわいさは時空を超える」など、多くのコメントが寄せられている。
――『大江戸お絵描きおじさんウタクニ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
連載会議用に作った企画の中の1つでした。現代のポップアートのような自由な画風の歌川国芳は、タイムトラベラーではないかというトンデモ説があって、漫画向きではないかと思い着想しました。
――歌川国芳がスマホを持って、SNSを使いこなしている場面が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
歴史上の人物が現代に、または現代人が過去へタイムリープする話はよくあるので、「スマホだけ」にこだわりました。iPhoneなどはユニバーサルデザインが徹底されているので、案外江戸の人でも手に取ったらいけるんじゃないかと。
また江戸時代に絶対ない「スマホ」が存在してる世界ですので、歴史に忠実なガチ江戸というよりは現代人でもギリいけそうな空気感にしてます。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
1話のブレイクダンス調で猫を撮影するシーンを作るのに苦労したので、気に入ってます。セリフは3話の「絵師ってのは具体的な名前を出されて比べられるのが大嫌いなんだよ」は私の心の叫びです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
目についたニュース、日常の出来事などから「キャラだったらどうするか?」を妄想して作ります。
ウタクニも歴史上の人物ながら、SNSあるある、絵師あるある、作家と担当編集あるあるのやりとりがメインなので、読者が共感できる部分を模索してます。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
猫の仕草や表情です。かわいすぎないようにブサカワを目指してます。
――今後の展望や目標をお教えください。
2025年1月20日(土)発売予定の単行本1巻では、ある秘密が明かされます!きっとびっくりすると思うので是非読んでいただければと!!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
江戸時代と構えずに、変なオジサンがいるなーアハハ…と気軽に楽しんでいただけたら幸いです。
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