コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、11月15日(金)に単行本が、11月21日(木)に電子単行本の配信が始まる、みなもやかづきさんの作品『年下上司は褒められたい』の第1話をピックアップ。
みなもやかづきさんが2024年9月18日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、みなもやかづきさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
主人公の柏木 将太(かしわぎ しょうた)は、30代前半で他業種に転職。転職先では自分よりも若い雨宮 徹(あまみや とおる)が上司となった。職場に早く慣れたい、雨宮ともうまくやりたい、と思っていた柏木だったが、入社3週間が経ってもまともに雨宮と喋れる機会はなかった。
ある日、同僚の女子社員が仕事でミスをしてしまう。休憩から戻らない彼女をフォローしにきた柏木は、彼女が雨宮に対して愚痴を言うのを聞く。しかし柏木は、雨宮さんはそんな人じゃない、信頼しているから仕事を任せてもらえたのでは、と言う。そんな女子社員とのやり取りを、雨宮が聞いていたとは知らずに仕事に戻る柏木なのだった。
終業間際に、改修のためフロアの移動が終わらない、という別の社員を手伝うことになった柏木。手伝いが終わりオフィスに戻ると、雨宮がまだ残業をしていた。帰っていい、と言われた柏木だったが、残業を手伝うことをかって出るのだった。
柏木は残業を手伝いながら、資料を作るのがうまい、などと雨宮をほめる。すると突然涙を流す雨宮。久しぶりに褒められたこと、仕事が好きであることを語った雨宮は、柏木に対し感じが悪かったことを素直に謝った。さらに雨宮は、これから褒め合いませんか?と柏木に提案するのだった。
作品を読んだ読者からは、「めちゃくちゃ良い…」「惹かれていく過程が尊すぎ」など、反響の声が多く寄せられている。
――『年下上司は褒められたい』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
会社で働く中で、頑張っている人に褒め言葉が直接届く機会が少ないなと感じたことがきっかけです。頑張っていることに気づいて声をかけ合う話が描きたくて「褒め合い」をテーマにしました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
キャラをしっかり作ることです。こんな2人が出会ったら面白いんじゃないかとたくさん考えました。そのキャラらしさを大事にしながら話をまとめるのは大変でしたが、担当さんともいろいろ話をしながら完結できてよかったです。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
1話で柏木が雨宮を、3話で雨宮が柏木を褒めるシーンです。2人の関係性が変わるきっかけでもありますし、テーマを考えた時に特に描きたかったところでした。
――読者からは「お話もキャラも良かった」「表情とかセリフとかがすごく刺さった」などの反響がありました。みなもやかづきさんは、漫画を描かれるうえでどういったところから着想を得られていますか?
創作以外のことをしている時に思い付くことが多いです。あとはキャラの設定が決まると、このキャラならこんな行動になるとか話が膨らんでいきます。
――みなもやかづきさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
たくさん漫画を描きたいですし、私自身読者として漫画に元気をもらった経験が多いので、描いたものが誰かの楽しみになるといいなと思います。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
読んでくださってありがとうございます!初めての連載で不安なこともありましたが、たくさんの方が拙作に触れてくださって感謝の気持ちでいっぱいです!描いたもの、そしてこれから描くものを少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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