【漫画】熟年離婚の危機かと思われた老夫婦…50年連れ添った深い夫婦愛を描いた漫画に「涙腺崩壊の素敵な漫画」「温かい気持ちになれる」など感動の声

2024/10/18 18:30 配信

芸能一般 インタビュー コミック

『ずっと一緒にいられたら』が話題(C)小菊えりか/KADOKAWA

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、9月26日に単行本が発売されたばかりの、小菊えりかさんが描く『ずっと一緒にいられたら』をピックアップ。

小菊えりかさんが2024年9月26日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、小菊えりかさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

50年連れ添った夫婦の機微

『ずっと一緒にいられたら』(24/52)(C)小菊えりか/KADOKAWA

誠一と光子は50年連れ添った老夫婦。誠一はこれまで亭主関白な態度を取り続けてきた。ある時、友人が熟年離婚をしたことを知った誠一。他人事だと思っていたが、久しぶりに料理をすることになった誠一に、何もできないままでこの先困る、と光子に言われてしまい、その言葉に不安になるのだった。

さらに、これからパートすることになったと言う光子。「熟年離婚」という言葉が頭をよぎった誠一は、働くことに反対してしまう。そしてこのままではいけない、と光子にケーキを購入したりりんご飴を買って帰ったりするものの、なかなか昔のようにはいかないと焦るのだった。

ある日、誠一は孫のさつきが彼氏の為にアルバムを作っていることを知り、自分も作ってみようと写真を集めだす。カメラを持っている誠一に、昔沢山写真を撮ってもらったことがうれしかったという光子。変わってしまったのは自分なのではないか、と誠一はこれまでの態度をあらためて家事などをやるようになる。

それでもなかなかうまくいかないと思っていた矢先、光子が自分の話をしているのが聞こえてきてしまう。何もできない誠一はこの先どうやって生きていくのか、といった話の内容に、アルバムを作ることをやめてしまうのだった。

誠一が放っておいたアルバムを見つけた光子は、私たちのどちらかがが一人になる時のことを考えてしまうのだ、という寂しい気持ちを告白する。しかし誠一が作っていたアルバムを知り、もし一人遺されてもこれがあれば何とか生きていけそうだ、と言うのだった…。

作品を読んだ読者からは、「温かい気持ちになれる素敵なお話」「すっごい泣ける」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・小菊えりかさん「祖父母夫婦などを参考に…」

『ずっと一緒にいられたら』(33/52)(C)小菊えりか/KADOKAWA


――『ずっと一緒にいられたら』を描かれようと思ったきっかけや理由などをお教えください。

このお話は、夫との会話で「いつかどちらかが先に死ぬことになると思うけど、どちらが先がいい?」という話題が出たことがきっかけで描き始めました。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

時代にそぐわない誠一(老夫婦の夫)の亭主関白な姿と何を言われてもにこにこしている光子(妻)の関係は、私自身受け入れがたいと思うものでしたが、祖父母夫婦などを参考にしながらリアルな老夫婦の会話や行動になるよう心がけました。

――今回の作品のなかで、特見てもらいたいシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

誠一が、不器用ゆえに空回りながら奮闘する姿を、楽しんでほしいと思います。

――「めっちゃ泣いてしまう」「素敵なお話」「一話目からぐっと涙が込み上げてくる」など、感動の声も多く届いています。多くの反響をどう感じておられますか?

お読みいただいた方々から、思った以上に多くの感想をいただき、大変嬉しいです。中でも、「こんな夫婦になりたい」という声や、「自分たち夫婦もこの2人のようにお互い想い合って人生を歩みたい」という声をいただき、2人の物語を描いて良かったと感じました。

――小菊えりかさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

これからもいろいろな作品に挑戦し、皆さまに楽しんでいただけるような作品を作れるよう、努力していきたいです。物語の2人のお話もまた描けたらなと思っております。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

「ずっと一緒にいられたら」をお読みいただき、本当にありがとうございます!大好きな2人の物語を皆さまにお届けできたこと、とても嬉しく思います。これからも精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。