松本怜生“風見先輩”、努力を重ねた横断幕作成のシーンは「本番当日、一番うまく書けた」<おむすび>

2024/10/09 18:10 配信

ドラマ

「おむすび」より風見亮介を演じる松本怜生(C)NHK

橋本環奈が主演を務める連続テレビ小説「おむすび」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)が現在放送中だ。結(橋本)が憧れる書道部の先輩・風見亮介を演じる松本怜生のインタビューコメントが到着した。

「おむすび」とは…


本作は、“どんな困難も明るくたくましく乗り越える”をモットーとする平成時代の“ギャル”な主人公・米田結(橋本)が、人々の健康を支える栄養士を目指し、現代が抱える問題を食の知識と持ち前のコミュニケーション力で解決しながら、目には見えないけれど大切な“幸せ”や“縁”を次々と結んでいく“平成青春グラフィティー”。

食と人情の街、福岡・神戸・大阪を舞台に、激動の平成・令和を突き進むオリジナル作品となっている。脚本は「正直不動産」シリーズ(NHK総合ほか)などを手がける根本ノンジが担当。

松本怜生「“風見だから”と思ってもらえるように」


――出演が決まったときの気持ちはいかがでしたか?

もちろん、どの作品においても、出演させていただけることは本当にありがたいことですが、やっぱり“朝ドラ”は、他の作品とは違う思い入れがあるなと思いました。特に今のようにスマートフォンがない時代から、朝起きて、学校に行く前にテレビで“朝ドラ”が放送されているというのは、自分にとっては日常の当たり前の風景の一つだったので、出演が決まってやっぱりうれしかったです。

でも、“朝ドラ”だからと特に意識するのではなく、ここまでの撮影も、求められていることに 一心に食らいついたという感じです。

――本作で演じる風見亮介の印象と、役作りで意識したことを教えてください。

結が憧れる書道部の先輩で、書道の腕は全国トップレベル。そこに付け加えるとすれば、優しくて、余裕があって、そして格好いい。風見はすごく余裕があって優しい性格の持ち主ですが、ちょっと格好いいせりふが多い役柄なんです。言い方を間違えるとポエムっぽく聞こえるというか、ナルシストっぽく聞こえちゃうかも…みたいな(笑)。

「風見だから、言っていても普通だよね!」と聞こえるように、うまいあんばいでせりふを発すること、そのときの表情や声は研究しました。いかに自然にこのせりふを言えるかを考え、少しきざに思えるせりふでも天然っぽく見えたり、「風見だから」と思ってもらえるように、プロデューサーさんにも相談しながら頑張りました。

(風見は)書道部のエースという役柄ですが、書道は小学生の時以来でした。久々に練習させてもらいましたが、本当にうまく書けなくて挫折しそうになりました。今回、書道指導の先生がついてくださって、日帰りで大阪まで練習に来ていました。

それで納得できるものができなくても、大阪で連日練習させてもらうわけにいかないので、持ち帰ってやるしかありません。習字セットを買って、半紙も400枚くらい買いました。先生にいろいろ聞いてはメモをして、家に持ち帰って練習しての繰り返しでした。全国トップレベルという設定なので、そこは一番頑張りました。

最後に良いコンディションで本番を迎えられた


――第8回の横断幕に字を書くシーンについてはいかがでしたか?

一番大変でした。経験させてもらえたことが、もう本当に貴重だなと思うくらい。実際に書道をしている方の中でも、なかなか経験したことがないんじゃないかと思うようなことをさせていただいたので、自分でもよくやったなと思います。

練習で初めて横断幕に「一致団結」と書いた時は、後半につれて足が震えてしまい、これは練習しなければいけないと思いました。大筆は家では実際に書きようがないので、形や足の運び方を家で何度もエアーで練習しましたね。

本番当日は一発勝負だったので、とても新鮮でした。緊張はせず、「何とかなる!」と思ってやりました。本当にあれに限っては、いくら練習しようがうまく書ける時と書けない時があるというような確率だったので、緊張していられなかったという方が正しいです。当日はたくさん人がいたんですけど視界に入らず、もう白い布しか目に入りませんでした。

本番当日に出来上がった横断幕が、一番うまく書けたんですよ。それができたのは、先生がいろいろと教えてくださって、最後に良いコンディションで本番を迎えられたことが、大きかったのかなと思っています。

――最後に、視聴者の皆さんへのメッセージと、今後の見どころを教えてください。

自分が好きなことに対して真っすぐに、正直に、大切に生きる。それがモットーの作品だと思います。それを象徴するのが“ギャル”だと思っていて、ギャルの自分らしさだったりポジティブなところだったり、自分の「好き」に向かっていく姿が、朝から視聴者の方々に、勇気や前向きな気持ちを与えるような作品だと思っているので、そういうところを感じてもらえたらうれしいです。