爆笑問題が語る『爆チュー問題』への特別な思い 「我々は嫌われ者だけど“爆チュー問題”のときは好かれてる」

「お前ミッキーマウスのTシャツ着てるな…」

爆チュー問題(おおたぴかり&たなチュー)撮影=玉井美世子


ーー美術、本当にオシャレで可愛らしいですよね。小学生時代当時リアルタイムで観ていて、ときめいた記憶があります。私は特にでっかい軍手でジャンケンをする回が印象に残っていて、あの現実と非現実がミックスされたような世界観に夢中になってました。

たなチュー:佐藤さん、上手いよね。みんなが知ってるものだけど、全然違う視点で見るっていう。

ぴかり:そこは佐藤さん絡んでないけどね。高橋(洋二)さんだから。

一同:(笑)。

たなチュー:(高橋さんの方を向いて)ごめん!

ーーたしかに放送開始当初から「価値観の多様性」がテーマとして掲げられていただけあって、普段日常で見慣れているモノが全く違う使われ方をするなど、その固定概念を破壊した“視点”に驚きました。アドリブもあったのでしょうか?

ぴかり:最初は結構がっつり台本通りにやってたけど、だんだん俺たちだけではなく演出陣とかも含めてみんなで遊ぶ感じになっていって…。でも、割ときっちりやってたよね?

たなチュー:やってた。特撮みたいなものが絡んだり、着替えたり、そういうのが結構あったので、止め止めで撮影してました。普通に舞台に上がって、そのままずっと撮りっぱなしみたいな感じじゃなかったので、カットごとにドラマっぽく撮るっていうか。だから、時間もかかるし、逆に言うと我々もセリフをいっぱい覚えなくても済んだっていうかね。

ーー(笑)。

ぴかり:でも、稽古はみっちりやったよね?

たなチュー:毎回読み合わせからしっかりやって。

ぴかり:リハ室で稽古をやってて、その時の隣が「あっぱれさんま大先生」(フジテレビ系)のリハ室だったんですよ。いつも俺らが本気で稽古をしてたら、さんまさんに会ったときに「お前らコントの稽古を何本気でやってんの?」って怒られて。でも、本当にうるさいのはさんまさんの方だったっていう。収録が終わってるのに、三宅(恵介)さんがゲラゲラ笑ってるぐらい、カメラが回ってないところでもずーっと本気でトークしてた。

ーー今回のさんまねずみ師匠との収録は、リハーサル軽めで臨むことになりそうですね(笑)。では、自分たちが“ネズミ”でよかったなと思うことはありますか?

たなチュー:ネズミってちょっと汚いとか嫌われ者みたいな側面もあるけど、爆チュー問題は見た目がすごくポップでしょ?可愛らしくて面白い。そういった意味でも親しみやすくて、なんかいいなと思います…けど…。

ぴかり:なんだそりゃ。

たなチュー:質問が難しいんだよ(笑)!

ぴかり:爆チュー問題で「笑っていいとも!」(フジテレビ系)も「明石家サンタ(史上最大のクリスマスプレゼントショー)」(フジテレビ系)も「FNS歌謡祭」(フジテレビ系)も出たし、「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系)とも共演したし。本当にこれをやっていないとできなかったことはいっぱいあるなと思いますね。

…(ふとたなチューを見て)お前ミッキーマウスのTシャツ着てるな。おかしいだろ、どう考えても。ネズミ被りはダメなんだよ、一番。

たなチュー:別にダメではないだろ(笑)!