ーー今回の特別番組はフジテレビでの放送もあります。今年2月に将来の夢は「爆チュー問題」を地上波に戻したいと言っていましたね。
ぴかり:俺はもうずーっと言ってるんですよ。今回は確かに地上波なんだけど、俺が言ってる地上波は、“ゴールデン”です。特番でいいって言ってるんですよ、それもずーっと。歴代フジテレビの社長は必ず「ぜひやりましょう」って言うのに、一回も…。
ーーたなチューさんもぴかりさんと同じように「爆チュー問題」に対する夢はあるのでしょうか?
たなチュー:そりゃあね!ゴールデンはもちろんですけど、かつてやってたようにレギュラー化できたらなと。子ども番組だったので、最初は学校から帰ってきた夕方、夜ご飯前の時間帯にやってたんですよ。「でたらめチューズデイ」だったから、俺らはそのうちの火曜日にコーナーを持ってて。だからまた帯のレギュラーでやれたら一番いいですね。
ーーそんな特別な思いがある同番組ですが、お二人にとって「爆チュー問題」とは?
たなチュー:「子どもの頃観てました」って本当によく言ってもらえて。テレビ局のスタッフや共演者をはじめ、いろんな方から「あの頃、観てました」って聞くたびに、かなり影響力があったんだなってうれしく思うんですよね。
ぴかり:うん、うれしいよね。
たなチュー:まさかのつい最近、菊池桃子さんに「子供がちっちゃい頃に、とにかく『爆チュー問題』が大好きで、『でたらめな歌』を親子でずっと歌ってた。多分、爆笑問題さんより私の方が歌ったことがあります」って言われて…すごいなと思って。そういう話を聞くと、いろんな方が見てくれてたんだって改めて実感できます。
ぴかり:「爆チュー問題」はライフワークですね、我々が漫才をやるのと同じくらい。爆笑問題の漫才と「爆チュー問題」のコントは、自分の中ではもう絶対に続けていくものって思ってます。
ーー最後に、なぜ「爆チュー問題」はここまで長く愛される番組になったと思いますか?
たなチュー:セットから台本まできっちり作り込んでるコントって、今ウケないんですよね。実際テレビではそういう番組はどんどんなくなっていってる気がします。でも、これはそんな中でもしぶとく残っていて。今の若い人たちが「爆チュー問題」にどれだけ食いつくかは分らないんだけれども、子どもの頃に観て「面白い!」って思ったものって根強い気がして。僕らも子どもの頃“ドリフ”とかを観て育って、今でも好きですからね。だから、25年前の好きが、ずっと重なって続いていってくれてるのかなと思います。
ぴかり:我々は普段嫌われ者なんだけど、爆チュー問題のときは世間から好かれてる印象があるんですよね。「爆笑問題は爆チュー問題をやってるときが一番。だから、ずっと爆チュー問題をやっときゃいいんだよ」って思ってる人が多いんじゃないかなって。自分のキャラクターでは人には好かれないんだけど、ぴかりだったら受け入れてくれる人がいる。この世界観も含めて出来上がっている強さというか。
さっきも途中で、「サンデー・ジャポン」(TBS系)の打ち合わせがあって、プロデューサーが来てくれたんだけど、俺らがまだネズミだったんですよ。そしたら、打ち合わせそっちのけで「一緒に写真を撮ってくれ」って(笑)。爆チュー問題はやっぱり強いんだなって思ったね。我々の代表作はほとんどないんだけど、この「爆チュー問題」はもう胸を張って代表作って言えるかな。
取材・文・構成=戸塚安友奈
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