最終話で、ついにドジュンとスニャンの戦いが幕を終えた。スニャンのために多くを捧げ、最後には自分の手で決着を付けたドジュン。その心中の複雑さは、容易に推しはかれるものではない。
手に汗握る頭脳戦だけでなく、ドジュンとソ・ミニョンのほろ苦い恋の行方も同番組の大きな見どころ。いったいどうしてタイムリープが起きたのか、なぜ血のつながりもないはずのドジュンの体へヒョヌが入ったのか。多くの謎が最終16話で明らかになる。
一気に謎が解けていくカタルシスはよくできたミステリーならでは。その結末は手放しで喜べるものでもないのだが、すべてが「めでたし」で終わるような楽観的物語ではないこともまた同作の魅力と言えるだろう。
未来の知識を持っているからイージーゲームだった…という短絡的な話ではなく、最終的には自らの頭脳でもって戦いを制したドジュン。冷たい表情のソン・ジュンギが見たいファンはもちろん、本格ミステリ好きにも期待して観てほしい一作だ。
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