2024年で結成19年を迎えるAKB48の、劇場公演の衣装が間近で鑑賞できる「AKB48 劇場大衣装展~Re:Start~」が、東京・大丸東京店で10月11日(金)から22日(火)まで開催される。10月10日にはメディア内覧会が行われ、AKB48の倉野尾成美、向井地美音、村山彩希が登場。劇場や衣装にまつわる思い出を語った。
“AKB48の聖地”である東京・秋葉原のAKB48劇場は9月1日にリニューアル前の最終公演を迎え、12月の再開に向けてリニューアル中。その間、歴代のメンバーが公演で着用した衣装がこのほど展示されることに。向井地は「今までの衣装展では卒業のドレスやシングル衣装だったり、コンサートで1回しか披露されてない衣装とか、レアなものがすごく多くて『伝説の衣装だ!』と私も楽しんでいました。今年は私たち現役メンバーも何度も着てきた、ずっと見てきた衣装が飾られているので胸が熱くなりました」と、間近で衣装を見た感想を語る。
また、「劇場の衣装ってステージで見てくれた方はたくさんいると思いますが、握手会などで着ることは絶対にないので。これだけ近くで衣装のバリエーションまで、細かいところを見ていただける機会はないですし、衣装さんはじめカンパニーの皆さんのAKB48への愛を感じられる場所です」と力を込めた。
メディア内覧会にはオサレカンパニーのクリエイティブディレクター・茅野しのぶ氏も出席。「秋元康さんが毎回悩みながら生み出した楽曲たち全てに意味があって、私もデザインをしてきました。劇場公演が2005年に始まって、全てはここ(劇場)から始まったという歴史をファンの皆さんに届けたいと思います。 本当は全部飾りたかったんですが、何分ちょっと数が多過ぎたので、前半後半に分けさせていただきました」とコンセプトを伝え、「本当は劇場の改修工事がなければ、劇場衣装を飾ることはしたくなかったです。全てのメンバーが劇場からデビューしてスターになっていったので、その重みと歴史を感じてほしいと思います。『こんなに酷使されてたんだな』というところまで楽しんで見ていただけたらと思います」とも明かした。
好きな衣装は?との質問には、倉野尾、向井地、村山がそれぞれ思い出の公演衣装を挙げた。現在総監督を務める倉野尾が「最近まで着ていた『僕の太陽』の衣装です。いろんなメンバーの思いや、公演でできた傷も見られるんじゃないかなと思います」と話すと、“シアターの女神”村山は「私の衣装があるから『手をつなぎながら』公演です(笑)。自分の衣装が欲しかったんです。オリジナルはSKE48さんの公演ですが、組閣とともにいいタイミングで新衣装を作ってくれました。もう一つが『M.T.に捧ぐ』の衣装で、アンコールのキラキラの衣装が羽がついているんですが、みんなで狭い楽屋を羽根を背負いながら通っている様子を想像しながら見てほしいです」とアピールした。
そして向井地は「後半に展示するチームKの『最終ベルが鳴る』と『RESET』公演の『夢の鐘』の衣装です。どちらも曲中にビリビリって布が外れる衣装でした。シングルの衣装だとやらないような、劇場公演でしか見られない機能が素晴らしいなと思っていて『これが本当に外れるんだ』と注目してほしいです」と早替わりの仕掛けを熱弁し、「チームBの『アイドルの夜明け』公演のオープニング衣装もオープニング4曲の間に3つの衣装に変わるんです。最初は制服風で、外すとフリフリのワンピースが出てきて、さらに外すと特攻服になるんです。その衣装が全部入っていたんだっていうのをぜひ見てほしいなと思います」と見どころを語った。