阿部顕嵐、初のプロデューサー業に意気込み「観た人の日常に変化を起こすような作品を創っていけたら」

2024/10/11 18:00 配信

芸能一般 インタビュー

観た人の日常に変化を起こすような作品を創っていけたら

阿部顕嵐撮影=梁瀬玉実


──先ほど、今後ご自身が舞台に立つことは減っていくと思うとおっしゃっていましたが、それはどういうことなのでしょうか?

今まで舞台にもたくさん出させていただいていますが、映像のお話もいただけるようになってきて。まずは自分の名前と顔を広めるために、しばらくは映像作品の出演を増やしていきたいなと思っています。挑戦したい作品と経験に費やせる時間とのバランスの問題という意味です。

──40歳以降でプロデューサーも考えていたということもおっしゃっていましたが、今後の舞台や映像作品との関わり方について、今考えているプランなどがあれば教えてください。

今回もすごく素敵な機会をいただけましたが、今後も舞台・映像問わず、制作から入っていきたいという想いは強くあります。ハリウッドの作品なんかはもうほとんどがそうだと思いますが、プロデューサーと出演者、監督や演出家が一緒になって意見を出し合って作るというのはすごく健全だと思うので、僕もそうやって作品を創っていきたいです。

──制作から入って作っていくというのは、カロリーが高いことでもあると思うのですが、そうやってエネルギッシュに活動できる動機や原動力はどのようなものなのでしょうか?

僕としてはそれが当たり前だったから、ですかね。これまでもセルフプロデュースでグループ活動をしてきたのと、自分が出演してきた舞台や映像の現場でも、積極的に自分の意見を伝えてきました。最近は、賀来賢人くんが「Watch 忍びの家 House of Ninjas」で主演とプロデュースを務めたりもしていますし、だからこそ、自分ももっとやっていきたいなと思っています。

──俳優として、また、ときに制作陣として、どのような作品を作っていきたいと思っていますか?

作品によってどんなことを感じてもらいたいかは変わってきますが、例えば時代劇だったら、日本の歴史や日本の良さを知ってもらうことができますよね。そうやって、カルチャーやメッセージ性のあるものを作りたいと思っています。たまには、浅瀬でぴちゃぴちゃ遊んでいるようなものもやりたいですけど(笑)。僕自身が、観て意味を感じる作品が好きなので、そういうものを世の中に届けていきたいなという想いがエゴとしてあります。観た人が、「明日早く起きてみようかな」とか、そういうことでもいいから、新しい一歩を踏み出すきっかけになれたらうれしい。ちょっとでも、観た人の日常に変化を起こすような作品を創っていきたいと思います。

■取材・文/小林千絵
撮影/梁瀬玉実
ヘアメイク/瀬戸口清香
スタイリング/中原幸子

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