国内累計発行部数がシリーズ累計で78万部を突破した小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」映画化の映画化が決定。さらに、出演者の福山雅治、有村架純からコメントも到着した。
東野圭吾による小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」(光文社文庫刊)。刑事・物理学者・探偵など、数々の魅力的な主人公を生み出してきた東野圭吾が次に生み出したのは超一流マジシャン。ラスベガスで名を馳せるほどの卓越したマジックと、巧みな人間観察能力を持ちながら、金にシビアで、息を吐くように嘘をつくという、超個性的な主人公・神尾武史を福山が演じる。
製作陣が原作サイドへ映像化を打診し、ガリレオ制作の流れから主人公・武史の配役に福山の名前を挙げると、福山のことをよく知る東野は、「それは当然でしょう」と快諾。その後、福山に打診し、こちらも快諾。「またいつかお仕事ご一緒できたらいいですね」という会話もしていたという二人。早くもその話が実現することとなった。
実は東野が本作を執筆したきっかけも、福山の「ダークヒーローを演じてみたい」という言葉にあったという。「ガリレオ」シリーズの“原作・東野×主演・福山”というゴールデンコンビが再びタッグを組み、新時代のダークヒーローが誕生する。さらに、武史の姪であり、実父が何者かに殺されたことをきっかけに、武史とバディを組み殺人事件の解決に向けて奔走する神尾真世を有村が演じる。そして、メガホンを取るのは田中亮監督に決定した。
ダークヒーローという新たなアプローチに挑む福山は「東野先生が描かれたブラック・ショーマンの世界、そして原作ファンの皆様のご期待に沿いながら、さらに上回っていくような映像作品にすべく尽力いたします」とコメント。父を殺されてしまう難役に挑む有村は「あの時ちゃんと向き合う勇気を持っていれば回避できたことも、自分の中の恐れが邪魔をしてボタンを掛け違えてしまう。自分自身を振り返りながら真世と一緒に過ごしていきたいと思います」と語った。
また、今回が初共演となる二人はお互いについて、福山は「常に心を込めて向き合う誠実さと、作品に殉ずる覚悟を感じています。どんなセッションになるのかとても楽しみです」とコメントし、有村は「素敵なバディを組めるよう皆さんと共に最後まで頑張ります」と語った。また、東野は「福山さんの悪党ぶりが今から楽しみです。そんな主人公に振り回される有村架純さんの演技にも期待大です。名コンビ誕生を心よりお祝いいたします」と期待を寄せている。
元中学校教師である神尾英一が何者かに殺された。2カ月後に結婚を控えていた神尾真世だったが、父・英一の突然の訃報を受け、実家のある町に戻る。その町はコロナウイルスの蔓延以降、観光客も遠のき、活気を失ってしまっていた。そんな折に起こった殺人事件。事件の真相を知りたいと願う真世の前に現れたのは叔父であり、かつてラスベガスで名を馳せた元マジシャンの神尾武史。卓越したマジック(に加えた手癖の悪さ)とメンタリスト級の巧みな人間観察・誘導尋問を武器にして、武史は、姪の真世と共に、大切な家族が殺された殺人事件の謎に挑む。