——元夫で弁護士の一ノ瀬達也を演じられた金子ノブアキさんと共演された感想はいかがでしょうか？
かっこよくてセンスの塊というイメージでどんな方なんだろうと思っていましたが、お会いするととても話しやすい方で、作品に対する情熱もあって一緒に熱を高め合いながら作品を作っています。台本に書かれていない2人の役の関係性なども、意識を合わせていたいよねって話したり。飛鳥と達也が離婚した当時について「〜慰謝料争奪編〜」の後半で描かれるんですが、この時1人だったのかな、一緒にいたのかなと話し合って共有しています。金子さんと共演させていただいたおかげで、役にも厚みが出たと思います。
——本作は結婚生活で悩める方に贈る痛快リーガル・エンターテインメントとなっていますが、本作を通して結婚観が変わったということはありましたか？
このドラマは離婚の話なんですけど、離婚をポジティブに捉えているので、結婚へのイメージもポジティブになりますね。結婚は新しい門出だし、離婚も新しい人生のスタートだと思います。 私自身は30歳を超えてから、絶対結婚したいとは思わないようになったんですけど、結婚というよりも「結婚したいな」って思えるぐらい大好きな人と出会えるって素敵だなって思います。
——美雲はさまざまなトラブルを解決する有能な弁護士なわけですが、高橋さんご自身が今解決したいこと教えてください。
今は脚本を覚えることが一番の課題で、解決したいですね。覚える時間が欲しいけど、帰ったらもう眠くて寝ちゃうんです。あとは、お風呂のカビ対策。暑い時期のカビってほんとに大変で、解決して欲しいです！
——美雲は困っている人を助けたいということが仕事の原動力になっていると思いますが、高橋さんの仕事の原動力を教えてください。
元々は実家の借金を返すことが仕事のモチベーションだったんですけど、返し終わってだいぶ落ち着きました。今はファンの方にお会いしたときですね。私に会うだけで喜んでくれて、時には涙を流してくれる方も居て。こんなに喜んでくれて、私もパワーをもらって「この仕事をやっていて良かった！」って思います。
——では最後にこのドラマについて高橋さんが思う見どころを教えてください。
本当に痛快でスカッとするお話だと思うのですけれど、勇気も与えてくれるドラマだと思います。美雲は弁護士として依頼者の相談に乗って解決に向かうように動きますが、最終的には依頼者が自分の足で踏み出していきます。その姿が本当に背中を押してくれるので、悩みがある方や1歩踏み出したいけど勇気がでないという方にぜひ見ていただきたいです。閉ざされた世界にいると思考が狭まったり諦めたりしやすくて怖いなって思うのですけど、1人で悩んで欲しくないんです。このドラマを見て自分を大切にしたり、誰かに相談するきっかけになったら嬉しいです。
◆取材・文＝入江奈々
撮影＝谷岡康則
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