コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、少年画報社から発売されている美中さんの『金魚異聞』から『いじめて崖から突き落としたはずのあの子に呪われる話』をピックアップ。
2024年8月11日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、3,700件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、美中さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
朱梨と文菜は同じ小学校の同級生。おしゃれ好きで人気者の朱梨は、陰気な文菜のことを「ダサい」と言ってはばからない。文菜がいつも身に着けている金魚柄の洋服や小物がダサく見えて仕方がないのだ。文菜の家は金魚屋を営んでいて、ただ金魚が好きなだけなのに…。
ある日、彼女たちの同級生が朱梨の”金魚柄”の傘を「かわいい」「おしゃれ」だともてはやした。朱梨が「ダサい」といって文菜から奪った傘だったのだが、「おしゃれ」と言われて気をよくした朱梨はその日を境に金魚柄の服や小物を身に着けるようになる。
「どうしてマネするの?」文菜に言われてカッとなった朱梨は思わず文菜を突き飛ばし…文菜は金魚の養殖池に落ちてしまう…。思わず現場から逃げ出す朱梨…。この日を境に朱梨は彼女の影におびえるようになる…。
本作には、衝撃の結末に「因果応報か…」「怖かった」など、多くの反響が寄せられた。
――『いじめて崖から突き落としたはずのあの子に呪われる話』は15年前の作品とのことですが、いまでも新鮮に感じられます!創作したきっかけや理由などをお教えください。
そう感じていただけて嬉しいです。
元々少年画報社様発行の「読者投稿心霊体験」に掲載していただいた読み切りでした。
金魚が好きなのでモチーフに使っているのですが担当様にめちゃくちゃ怖い!と褒めていただけたのが嬉しかったです。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
当時全てアナログで描いており点描など細かいディティールにこだわりましたのでそのあたりを見ていただけたら嬉しいです。
――作品の中でとくに気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
最後の「私の真似がしたかったんでしょ?」のところでしょうか。
人が金魚化したり人魚化する作品をいくつか描いているのですが鱗やヒレを描くのが楽しいです。
――今後、ホラー漫画を描く予定はありますか?今後の展望や目標もお教えください。
今連載中の作品「人魚と逃避リーマンのあまい海暮らしー瀬戸内あやかし廃校カフェー」(白泉社)も人魚やあやかしが出てくる作品でホラー雑誌で連載しているんです。
今後はラブコメやハートフルさを組み込んだちょっと妖しいホラー作品を手掛けたいと思っています。
目標は沢山の方に楽しんでいただいて実写化やアニメ化するような作品を作りたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも支えてくださりありがとうございます。
育児との両立で厳しい時期もずっと応援してくださった読者様が今も読んでくださってることが嬉しいです。
今後も広く知られて楽しんでいただけるように頑張りますのでよろしくお願いいたします。
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