趣里“亮子”が法廷の裏に潜んでいた“モンスター”と対峙する様子にゾクゾク<モンスター>

2024/10/15 12:28 配信

ドラマ レビュー

趣里が型破りな“モンスター”弁護士を演じる物語がスタート(C)カンテレ

趣里が主演を務める「モンスター」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD/TVerにて配信)が10月14日にスタート。第1話から見応えある展開で最後まで引き付けた。(以下、ネタバレを含みます)

異色のリーガル・エンターテインメント


本作は、“常識”にとらわれず、“感情を排除”して相手と向き合う得体のしれないモンスター弁護士・神波亮子(趣里)が主人公。時に法が追いついていない令和ならではのさまざまな問題と向き合い、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう、異色のリーガル・エンターテインメントだ。

物語の本質を見抜き、独自の解釈のもと裁判を掻き回す型破りな“モンスター”だからこそ、人間が訳もなく悪意に満ちてしまう、“モンスター”になる瞬間を見逃さず、冷静に事件を解決に導き、周囲の価値観を覆しながら影響を与えていく。

亮子に振り回されることになる東大法学部卒の若手弁護士・杉浦義弘をジェシー(SixTONES)、失踪中の亮子の父・粒来春明を古田新太、亮子と杉浦が所属する法律事務所の所長・大草圭子をYOUが演じる。

亮子の型破りぶりにワクワク


圭子が所長を務める法律事務所に突然現れ、「弁護士をやってみることにした」と告げた亮子。圭子とは昔からの知り合いのようだが、新人ながら交際相手・川野紗江(藤吉夏鈴櫻坂46)の自殺教唆の罪で起訴された塩屋遼(萩原利久)の弁護に立候補して担当することに。塩屋は紗江に自殺未遂の過去があると知りながら「死ね」とメッセージを送っていた。

圭子の頼みでサポートにつくことになった杉浦だが、パーカーというカジュアルなファッションで、資料なども何一つ持たないで接見に行ったり、いわば“敵”の立場になる紗江が勤めていた会社や紗江の親の元に聞き込みに行ったりという亮子に戸惑う。さらに亮子は紗江の会社に清掃のバイトで潜入もした。

“型破り”な亮子のスタイルだが、疑惑を一つ一つ解き明かし、優秀さが垣間見えた。そして裁判で、塩屋の言葉が追い詰める一つだったことは確かではあるものの、紗江が長時間労働や上司からのハラスメントを受けていたことが大きな要因だったことを証明して、塩屋の無罪を勝ち取った。