コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、嘉島ちあきさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「夜明けのポラリス」だ。10月17日時点で第1話に8.1万、第12話に7000以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。
今回は作者の嘉島ちあきさんに制作の背景を伺った。
主人公の羽賀煌星(こうせい)は、チャラ男として有名な男子高校生。
そんな羽賀は体育祭の借り物競争で『美人』と書かれた紙を引いた。校内には元カノも多く、どの子を連れて行っても誰かがブチ切れる状況。
困った羽賀がぶつかったのは美人。「かわいい子見っけ~」と思っていると、その相手は美人な男子教師・由良だった。そんな由良先生をお姫様抱っこし、ゴールまで連れていく。
ゴールをした後のコメントに悩んでいる由良先生の横顔を見ると、キレイな髪、長いまつ毛、小さい鼻につい見惚れた羽賀は、思わずその場で由良先生にキスをしてしまう。
そんな2人の様子を見ていた他の生徒からは大歓声が。
その事件をきっかけに距離が縮まる2人。第12話では、環境が変わった2人が再会する場面も。第1巻~3巻まで一気に読んでほしい、ドラマのような読み応えのあるストーリー展開に注目だ。
実際に漫画を読んだ人達からは「完結、めっちゃ泣いた…」「とんでもなく深かった」「神すぎるだろ」「控えめにいって最高でした」と、いった声があがっている。
今回は、作者・嘉島ちあきさんに『夜明けのポラリス』の制作について話を伺った。
――「夜明けのポラリス」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?
キャラクターの心について、大事に描きました。もしかしたら読んでいてモダモダ…ってしてしまうところもあるかもしれませんが…、とても大事に描いたので、そこを見てもらえたら嬉しいです。
――今作で特にお気に入りのシーンやセリフなどがありましたらお教えください。
キャラクターが感情を吐露するシーン、モノローグのシーンは気に入っています。
あとは番外編ですね。2巻、3巻にそれぞれ少し長めに載せて頂いています。最終回までの本編プロットはある程度最初から決めていたのですが、この番外編については各単行本発売のタイミングで考えたものです。もちろんキャラの設定としては考えていましたが、ストーリーとしては最初は存在していませんでした。
なので私も、「こうなるのか…!」と、自分でも少しの驚きを伴いつつ描きました。特に3巻の最後に関しては、連載当初に想定していたその先までいけたような気がして…なんて言うのだろう…一言で言うと、ああ、よかったなあ…と思いました。
――普段、漫画を描く際に大切にしていることや意識していることはありますか?
普段というか、最近は…ですが、いろんな幸せの形について考えているかもしれません。
何が幸せなのかは人によって違うので、それぞれのキャラクターにとっての幸せ(幸せというか、大事なもの?)を大切にしたいなと思います。
――嘉島ちあき先生の今後の展望や目標をお教えください。
とりあえず今のところ思っているのは、次は明るくて元気な話を描きたいな…というところです。まだわかりませんが。
――最後に作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
初めまして、嘉島ちあきと申します。この漫画はポップな感じの始まり方をするのですが、全体としてはあまりポップではない漫画です。
なので寝る前に楽しくニコニコ読んでスヤスヤ寝たい!という場面にはあんまりオススメできないかもしれません。ではどういう場合にオススメできるか…と言われると難しいのですが、もし自分が読む側だったら、秋の夜長とか、寒い冬、できれば雪が降ってるシンと静かな日とかに読みたい、そんなイメージの漫画です。(これは内容のイメージを伝えるためのたとえで、いつ読んでも大丈夫です!小春日和の昼下がりでも、もちろん寝る前にでも!)
あまりネタバレをしたくないので内容をここでお伝えするのは難しいのですが、もしご興味を持って頂けたなら、できれば、できれば3巻通して読んでもらえたらとても嬉しいです…!
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