「この声をきみに」竹野内豊が役との共通点を語る

2017/09/27 07:00 配信

ドラマ インタビュー

竹野内豊が演じる穂波孝は偏屈でさえない数学者(C)NHK


NHK総合で放送中の「この声をきみに」(毎週金曜夜10:00-10:50)は、朗読教室を舞台にした大人のヒューマンコメディー。話の下手な数学者・穂波孝(竹野内豊)が、朗読の世界に足を踏み入れ、人々との出会いで変わっていく姿を描く。

9月29日(金)に放送される第3話では、孝と妻・奈緒(ミムラ)の離婚調停が始まり、孝に過酷な現実が降りかかる。

そんな中でも孝は、子供たちの機嫌をとるために、息子・龍太郎(加賀谷光輝)の好きな詩「くじらぐも」を朗読することを思いつき、朗読教室へと向かう。

【写真を見る】竹野内の“さえない男”っぷりは現場も絶賛!(C)NHK


僕の心の中にはいつも、埋めようのないぽっかりした空間があります


竹野内豊は代表作「ビーチボーイズ」(1997年、フジ系)をはじめ、これまでの出演作の役柄では“かっこいい男”のイメージが強いが、今回演じるのは偏屈でさえない孤独な男。

竹野内は、役作りについて「本当に孝を演じていて困りました。台本を読んでいてとにかく歯がゆくて情けなくて惨めで…見ている途中から『おまえ頑張れ!』って応援したくなりました」と苦労したという。

しかし、「僕も心にぽっかり穴が開いているところがあって。まぁでも誰にでもあると思うんですよね。僕も46年生きてきているのでいろいろありますよ」と共通点を感じる部分もあったという。

「孝は、自分を何とかして変えたい、変えなきゃいけないという気持ちで朗読教室に飛び込むような、邪気がなくて真面目な人なんです。だから非常に偏屈で、普通の人だったらあまり関わりたくないような人物だと思うんですけど、憎めない部分を出していければいいなと思って取り組んでいます」と語った。