コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『3組の幼なじみ』(KADOKAWA)に収録されている『体格差のある幼なじみ』を紹介する。作者のイトノコさんが、6月12日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2.4万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、イトノコさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
「おだんごおいしー」と本当に美味しそうな顔をしながら口をもぐもぐ動かして、泥団子を食べるフリをしている女の子の名前は、まゆ。その様子を「ほっぺたおいしそう…」と、幼馴染の周平が見つめている。2人は幼稚園の時から一緒。
まゆは周平よりもずっと体格が大きい。お互いにしゃがんでいてもまゆの方が背も体格も良く見えるほどだった。
小学4年生になっても、まゆの体格の良さは健在。周平は腕相撲で負けて「ちょろ、腕細すぎ」と笑われてしまう。周平は「好きなコに負けた」と密かにショックを受けていた。
そんな2人は中学2年生になり、周平の身長はまゆを追い抜いていた。体格差だけでなく、2人の関係性にも変化が訪れる。
「あのさ…すす好きです…付き合ってください」と恥ずかしそうに照れながらまゆへ告白する周平だったが…。
この甘酸っぱい恋愛漫画を読んだ人たちからは、「勢いで言っちゃえば楽になるのにね」「早く幸せになれよ!」「2人に幸あれ!!」「じれったい!だがそれが素晴らしい!」など、多くのコメントが寄せられている。
――「体格差のある幼なじみ」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
前作『2歳差の幼なじみ』で幼い頃と成長した時の違いを描くのが楽しかったので、また幼なじみで描きたいなと思ったことがきっかけです。実際に体格差の二人のような成長をしたコがいたなと思い出し、組み合わせてみたら面白いかなと考えてみました。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
周平はそれまであまり描いたことがない顔や髪型に挑戦してみたのそこでしょうか……!
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
迷いますが、小学生時代の周平がまゆに腕相撲で負けるシーンは気に入っています。きっとまゆとの体格差を意識し始める大きなきっかけになったと思うので。
――年長のシーンで「ほっぺたおいしそう…」とまゆを見ている周平ですが、自分の気持ちに気付いたのはいつ頃だったのでしょうか。
周平のまゆへの気持ちは元々、一緒にいて楽しいとか嫌じゃないとか、かわいいな(顔だけじゃなく)と思ったりとか、「人として好き」というイメージでいます。周囲の影響というか…自分以外にまゆに興味を持つ男子の存在や、成長すると 男女が2人でずっと一緒にいる=両思いになる「付き合う」というシステム(笑)によって心穏やかでいられなくなったり、両思いになりたいと思ったことが周平にとっての恋の始まりかなと想像しています。
――普段漫画を描く際に大切にしていることや意識していることはありますか。
特に表情は大切にしているつもりです。セリフは考えるのは好きなのですが、文字に起こすのは苦手で、ちゃんと伝わるか不安なのでいつも沢山直します。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
「体格差のある幼なじみ」のほかに「身長を気にする幼なじみ」と「年齢差がある幼なじみ」を合わせて「3組の幼なじみ」として作品を描いています。ゆっくりペースになってしまっていますが、3組ともちゃんとくっつくところまで描きたい(身長の2人はSNS投稿分ではくっつきました!)と思っているので楽しみにしていただけたら嬉しいです!
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)