乃木坂46の4期生であり、野球好きと知られる黒見明香がメジャーリーグベースボール(以下、MLB)の魅力を伝える初冠企画MLB連載「9-6-3のファインプレー!」。いよいよポストシーズンも後半戦。くろみんが、2024年のMLB日本人選手を総括します!
皆さんこんにちは!乃木坂46の黒見明香です。ポストシーズンもたけなわ。サンディエゴ・パドレスとの死闘を制したロサンゼルス・ドジャースがリーグ決定シリーズに進出し、千賀滉大投手がいるニューヨーク・メッツとリーグ優勝決定シリーズで激突しています!
今年は地区シリーズ最終戦で、山本由伸投手とダルビッシュ有投手が先発で投げ合うなど、日本人選手の活躍も目覚ましい1年でした。今回は、2024年にMLBで活躍した日本人選手について振り返りたいと思います。
ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が、2026年シーズンにポスティングシステムでMLBに挑戦という報道がありましたが、プロ野球を含めて「日本人選手がMLBへ」という流れが、これまで以上に盛んに行われる時代になってきました。
そんななか、春の時点で球の回転数や、変化球とのコンビネーションで注目していたシカゴ・カブスの今永昇太投手の活躍はすごく印象に残っています。デビュー後しばらく防御率0点台でした。注目しておきながらも「こんなに抑えられるんだ」と驚きがありました。無双状態でしたよね。一時期大量失点でKOされる試合もありましたが、しっかりと立て直して、1年間ローテーションを守ってフル稼働のなか、15勝というのは本当にすごかったです。
今永投手が投げているとき、鈴木誠也選手が援護射撃しているのも心強かったです。カブスでは2番を打つなど完全にチームの中心選手で、打率は0.283でしたが、リーグ打撃ベスト10では9位の成績。OPS、0.843はリーグ8位と、MLBでもトップランクの選手と言っても過言ではないと思います。
今永選手と鈴木選手が活躍したカブスは惜しくもポストシーズン進出はなりませんでしたが、来年さらなる飛躍に期待したいです。
そして大谷翔平選手。打率0.310、ホームラン54本、打点130と堂々の二冠王。あと少しで三冠王という大活躍でした。しかも59盗塁で、前人未到の50-50達成と異次元の成績を残しました。そもそも今年は投手のリハビリ中の1年なんですよね。そんなことを忘れちゃうぐらいすごかったです。
盗塁に至っては、63回試みて失敗はわずか4。成功率0.936という驚異的な数字でした。日本人最高盗塁のイチローさんの記録まで超えるとは……。もちろん牽制球の球数制限や、ピッチクロックなどいろいろな要因はありましたが、それにしてもすごかったです。来年からは投手としても試合に出ると思うので、どうやって相手の盗塁を阻止するのかも注目したいです。
今年大谷選手を見ていてすごく感じたのは、ホームランにできる球の幅が広がったのかなということです。結構高めのボール球でもホームランにしている印象がありました。投手からしたら、どこに投げたらいいのだろう……と思うぐらいワイドに構えているような気がしています。ストライクゾーンで勝負できないのに、ボール球でもホームランにされてしまう。お手上げですよね(笑)。
シーズン序盤は早打ちを指摘されていたこともありましたが、そこもじっくり構えるようになってきてから、グッと成績も上がってきました。注目の移籍後、「自分が打たなきゃ」という気負いが、途中から減ってきたような気がしました。次につなげれば、頼れる選手がたくさんいるチーム。そういうところで高打率も残せたのかなと思っています。
来年も、今回あげさせていただいた大谷選手、今永投手、鈴木選手はもちろん、今年少し苦戦した吉田正尚選手、ケガでレギュラーシーズンあまり活躍できなかった千賀投手も3年目を迎え巻き返しが期待できます。もちろんポストシーズンでも、熟練の素晴らしい投球を見せたダルビッシュ投手、前田健太投手などベテランと言ってもいい選手たちも楽しみです。
あとは日本人選手ではないのですが、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手は、開幕時調子が上がらなかったときから「今年は絶対活躍する!」と思っていたので、来年驚くような結果をまた残してくれるのでは……と期待しています。
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