岡田将生“歩”と中井貴一“静”の最強ナースコンビ復活 懐かしい顔ぶれも勢揃いで新シーズンスタート<ザ・トラベルナース>

2024/10/21 11:32 配信

ドラマ レビュー

歩が以前暮らしていた看護師寮の寮母・たま子(池谷のぶえ)は、現在、おむすび店「脈屋」で働いていた(C)テレビ朝日

静の新たな”勤務先”


勤務初日の帰り道、歩はおむすび店「脈屋」で、店員として働く「天乃~」の看護師寮の元寮母・たま子(池谷のぶえ)と再会。懐かしく会話していると、「そんな世間話より、太田黒さんはどうしたんです?」と聞きなれた声が…。歩が「うそつきおじさんの幻聴が聞こえた」と辺りを見回していると、「ニューヨークで悠々自適」のはずの静が奥からかっぽう着姿で現れ、歩は驚きすぎて絶叫。「脈屋」は静が開いた店で、客の人間関係から体の不調まであらゆる相談に乗っており、太田黒は常連客だった。

この展開には視聴者もビックリ。「静さんがおむすび店経営?」「ナースに戻るよね?」などザワザワ。斬新な再登場はインパクト大だった。

静が歩に向かって「ガチグソナースじゃ!」


歩から「太田黒は“汚職で解雇された者を入院させられない”との新院長の判断で病院を追い出された」と聞いた静は、患者への差別をとがめなかった歩にガッカリ。そして「コンプライアンス上、仕方がなかった」などと言い訳する彼に、静は「コンプライアンスを言い訳に患者を追い返すナースは、ガチグソナースじゃ!」と広島弁ですごんでキレた。普段はやわらかい物腰の静だが、ここ一番ではドスのきいた広島弁が飛び出すのだ。「だったらアンタが助ければいい」と怒鳴り返して店を出る歩。たま子はそんな2人のケンカを「懐かしいわね」と笑った。視聴者も「出た!静さんの広島弁」と沸いていた。

いがみ合っても肝心な時には最強のバディとなる歩と静。再び倒れた太田黒の命を静の機転と2人の絶妙なコンビネーションで救ったのだった。

いざとなれば最高のコンビネーションを発揮する歩と静(C)テレビ朝日


ニューヨークでの退院の日のケンカの真相


後日、静が帰国していると知って「脈屋」を訪れた塔子に、太田黒を救うために起こした行動は全て自分の責任だから歩をとがめないでくれ、と頼む静。歩を気遣う静に、塔子が「だったらどうしてニューヨークで離ればなれに?」と尋ねると、もっと歩に成長してほしくて、厳しくあたったのだと告げた。常に歩の事を想う静は、やはり彼の「あしながおじさん」なのだ。

塔子は、歩をとがめない代わりに静が「西東京総合病院」で働く事を命じ、彼は「脅しですか?」と笑いながら快諾した。

歩の新たな住居は…


一方、帰国後ホテル住まいだった歩に、千晶が新たな住居を紹介。向かった先は、何と「脈屋」の入ったビル。上の階が看護師寮となり、塔子を始めとして吉子、福美も住むという。その上、歩の部屋は静との相部屋。韓国人ナースのイジュン(キム・ヒョンユル/Hi-Fi Un!corn)も加わり3人部屋と知った歩は、大ムクレ。静は、そんな彼に「ここは元々私の部屋だった」と冷静に告げるのだった。

「もう寮のシーンは見られないのかな」と寂しく思っていた視聴者は「またワチャワチャが見られそう」と歓喜。このドラマの良い点は、院内シーンだけでなくこのように仕事以外の様子も描かれ、ホームコメディーのような要素もあるところ。新たなメンバーも加わり、前作以上に楽しいやり取りが期待できそうだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

歩は不本意ながらも、静とイジュンと3人部屋で暮らす事に(C)テレビ朝日