深澤辰哉“冬月”、悲しく切ない展開の中でもたらした一筋のあたたかな光と衝撃<わたしの宝物>

2024/10/18 19:46 配信

ドラマ 動画 レビュー

優しさがあふれた冬月(深澤辰哉)に視聴者もキュン(C)フジテレビ

松本若菜が主演を務めるドラマ「わたしの宝物」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第1話が10月17日に放送された。禁断の托卵をテーマにした本作。タイトルが世界トレンド1位になるとともに「冬月くん」も関連ワードとしてトレンド入りする反響となった。(以下、ネタバレを含みます)

男女3人のもつれあう感情を描く“ひりつく大人の恋愛ドラマ”


本作は、夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って生んで育てる「托卵(たくらん)」を題材にした、ひりつく大人の恋愛ドラマ。大切な宝物を守るために悪女になることを決意した1人の女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く。

托卵という禁断の選択をする主人公・美羽を松本、美羽の夫で大手商社に勤める優秀な会社員だが家庭では美羽にキツく当たり、モラハラまがいの発言をたびたび浴びせている神崎宏樹を田中圭、美羽の中学生のころの幼なじみで、学生時代からお互いに思いを寄せていた冬月稜を深澤辰哉(Snow Man)が演じる。

中学時代の思い出の地で美羽と冬月が運命の再会


幾度も繰り返される夫のモラハラに疲れたある日、美羽はふと思い立って中学時代に通った図書館を訪れた。そこは、2歳下の冬月と出会った場所。談笑した日々が蘇る。すると、偶然にも冬月と再会した。中学時代ぶりでもすぐにあの頃のように話すことができた。

フェアトレードの会社を立ち上げたという冬月だが、近く会社を譲渡して夢だった学校を作るプロジェクトのためアフリカに行くという。冬月は別れ際、美羽との再会を「神様がくれたプレゼント」と喜んだ。

また帰れば宏樹のモラハラ。そんな美羽は再び中学のころの冬月とのエピソードを思い出した。家が貧乏なことを嘆き、でも、そう思う自分は「悪い子」なんだと言う美羽に、冬月は酢こんぶを差し出し、「5枚取って一気に食べて」と。酸っぱさにむせる美羽に、「な、酸っぱ過ぎて涙出るだろ」と冬月。美羽は「ほんと、涙出てきた」と言いながら、冬月の優しさを感じてほほ笑んだ。

再び図書館に行くと、冬月がいたが声をかけずに去った。それに気付いた冬月が追いかけ、「夏野」と中学のころのように美羽を旧姓で呼びかけた。驚いて美羽が振り返ると、冬月の手には酢こんぶが。冬月は「ちょっと休憩。付き合ってよ」と誘い、一緒に酢こんぶを食べる。「なんかあった?」「なんもないよ」「そっか」。でも美羽は涙がこぼれそうだった。