鈴木伸之“大翔”、夢を諦めようとするハマカワフミエ“新垣”に熱い檄を飛ばす「送ってくれたヤツのために打席に立て!」<バントマン>

2024/10/21 10:28 配信

ドラマ レビュー

「ホームラン打ってもらえませんか?」と言われて大翔が奮起


また契約の話だと思った大翔は「俺はバントしないですから。社長に言っといてください」と華に伝えるが、「そうじゃなくて、坂元裕二さんに会いたいんです」という言葉が返ってきた。

華からの「坂元裕二さんにあるシナリオを読んでいただきたいんです。読んだ感想をいただきたい」という願いに、大翔は「無理ですよ。会ったの5年前だし」と断った。しかし「そこをなんとか。あなたにしかできないんです。ホームラン打ってもらえませんか? 櫻田社長が言ってたヒーローが打ったホームラン、私も見たいです」という言葉が響いたのか、なんとシナリオを読んだ感想を受け取ることに成功した。

感激した新垣を見た大翔は、「社長が言っていたバントマンってこういうことなんですかね。誰かの役に立てるっていうのは悪い気はしないかな」と、感謝されて気分も良さげ。

大翔の熱い檄に刺激され、華も熱い思いをぶつけた


これでうまく行きそうという状況になったが、夫から「コンクールに出したら夢つかめるの。それ、子供を犠牲にしてまですること?」と言われ、コンクールへの応募を諦めることを決意。

そんな状況とは知らない大翔がSBOにやってきた。「昨日、坂元さんから連絡があって、『頑張ってください』って、それを伝えたくて。『アドバイスはルール違反だからできないけど応援してます』って。坂元さん、いい人過ぎるね」と、伝えに来たのだった。

新垣が応募を諦めたというのを知った大翔は新垣に会いに行き、「なんで簡単に諦めちまうんだよ」と問い詰める。「私の夢は見てちゃいけない夢だったんです」と話す新垣に「どんだけあんたのためにつないだと思ってんだ。みんなでつないで送って打席回したんだぞ。そこでヒット打てないならしょうがないよ。でもな、打席に立とうとも思わないなんて俺は許せない! 打席に立ちたくても立てない奴もいるんだ。逃げてどうする。三振でもいいから思い切り振ってこいよ。送ってくれたヤツのために打席に立て!」と熱く檄を飛ばした。

大翔の言葉は華にも響き、華は新垣の夫に会いに行って、「あと数日でいいのでシナリオを書くことに集中させてくれないでしょうか。もし反対の立場で、夢を諦めて家事と育児を優先しろって言われたらどうですか? 夢を追いかけるのに男も女もないと思います」と、大翔に負けないくらいの熱さで考えを伝えた。

その甲斐あって、新垣は無事に応募を済ませることができた。SBOのメンバーたちに華の初仕事は「プロ入り初打席、初犠牲バント」と評価され、「報われた気がします。誰かのために犠牲になることで満たされるっていうか、今まで生きてきてこういうの初めてっていうか、気づかなかったっていうか」と、今度はすっきりした表情を見せた。

“犠牲バント”の重要性に気づき、SBOの仕事を理解した華。そして、大翔も今回のことで思うところがあったのか、いい表情をしてSBOにやってきた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部