優希と広海の青春の1ページは、その後も続いた。広海が合唱の経験があまりないと知った優希は、まひるや愛莉、虎之介も誘って、合唱曲「怪獣のバラード」を空き教室で歌うことに。教室の前を通りがかった生徒が「なんかいいな、楽しそうで」と言うほど、優希や広海たちには笑顔が広がっていた。
小学生のときに数学の能力の高さで“ギフテッド”と認定された広海は、友人と呼べる付き合いもほとんどなく過ごしてきたが、人懐っこい虎之介をはじめ優希たちが「自然に受け入れてくれた」ことがうれしかったという。しかし、優希は「ちょっと違うな」と否定。「受け入れるとかそういうんじゃないと思う。一生懸命生きてきた人なんだなって、感じただけだと思う」のだと。
グッとくるせりふだった。仲間になることの本質はそこにあるのかもしれない。どことなく物足りなさを感じていた優希に訪れた新たな出会い。フラれた直後の優希が、とんかつにいつものポン酢ではなくてマヨネーズをかけたことで心の状態に気付いて「ポン酢に戻るの待つしかないね」と言ったまひると愛莉も優しくて、愛おしい。大学生活を悔いなく過ごすために、「人生に迷ったときに、でも大丈夫って思わせてくれる道しるべ」を作るとも言っていた優希だが、ほかにどんな“道しるべ”を作ることができたのだろうか。冒頭の悲し気な優希の表情も気になるところが、これからが楽しみになる始まりとなった。
主演する清原に対して、SNSには「透明感がすごい」といった声が続々と。青春の日々と合致する透明感と、定評のある演技力で物語を引っ張っていってくれるに違いない。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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