コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、くらげバンチにて連載中の人気作品「推し殺す」(新潮社)をピックアップ。
作者のタカノンノさんが10月8日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて7万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事ではタカノンノさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。
マンガ家・大森卓として高校生で鮮烈デビューを果たした小松悠は、その後スランプに陥ってしまった。新たな作品を描くことができず、二度と漫画を描くことはないと思っていた…。
大学に進学し色々なサークルから勧誘を受けるも、一切興味を示さない小松。どこのサークルに入るのかしつこく聞かれたので、咄嗟に「漫研に!」と嘘をついた。
すると、これを聞いて同じ漫画家志望だと勘違いした同級生・三秋縁に声を掛けられる。色々話を聞くと、驚くことに三秋は大森卓のファンで、プロになって会うのが夢らしい。
嬉しさを隠しながら実際に会ってどうしたいのか聞いてみると、その答えは意外なものだった...。
本作は、高校でマンガ家デビューを果たした青年が大学で“自分を殺したい”女の子と出会う物語。読者からは「激おもろ漫画」「元気を貰えた気がする」「三秋ちゃん尊い」「小松君の気持ち共感できる」など多くのコメントが寄せられている。
――「推し殺す」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
元々は「大学を舞台に様々なサークルが割拠する青春コメディ」を描きたいなと思っていました。物語で色んな人がワチャワチャしている様子を見るのが好きなんです。編集さんと打ち合わせしていく中で、ストーリーに1本の柱があった方が良いということになり、漫画制作をメインの題材にした創作モノを…という流れになっていきました。
――三秋の“目”に思わず引き込まれました。「ヒロインが可愛すぎる!」といった声も多くありましたが、本作を描くうえでこだわった点があればお教えください。
ヒロインが可愛いに越したことは無いのですが、個人的には女性キャラだから可愛く…おしとやかに…とかは考えず、変顔させるなど遠慮なく描いています。その方が物語を動かしやすい気がします。
あと、女性キャラが話す時は「~なのよ」「~だわ」等の言葉は基本使わないよう意識しています。
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
主人公である小松と三秋の掛け合いも勿論好きなのですが、登場人物たちがみんなでアレコレ交流するシーンもかなり好きです。宅飲みで大騒ぎしたり、クロッキー会で筋肉を描けることに興奮したり、合宿で好きな漫画を言い合ったり。たくさんのキャラを描くのは大変ですけど、楽しい場面になっていると思います。
――「1話から面白い」「神漫画」など大きな反響がありましたが、コメントを読んだ時のお気持ちをお教えください。
Xに投稿した1話を読んだ人から、「くらげバンチ(掲載誌)読んできます」「面白かったので単行本買いました」「このキャラが好き」等のコメントをたくさんいただきました。メチャクチャ嬉しかったです。
ここで「推し殺す」のことを初めて知った人がたくさんいらっしゃったので、知られることって大事なんだとしみじみ感じました。
――今後の展望や目標をお教えください。
小松や三秋たちがどうなっていくのか、それをしっかり描きたいと思っているので、今はただ連載を続けていきたいです。生々しい話ですが単行本の売り上げとか掲載誌のPV数とかが重要になってくるので、よかったらいっぱい応援してください…。
――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。
「推し殺す」を知ってくれてありがとうございます。もっともっと読んでください。きっと面白いですよ!
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