女優の上野樹里が10月23日、都内で行われたBS朝日開局25周年記念ウェルビーイングスペシャル「上野樹里 クジラの生きる星 ーニュージーランドそして南の海へー」記者発表に出席。アナログな旅をして感じたことを明かした。
BS朝日では、2023年から「ウェルビーイング放送中!」というキャッチコピーの元、視聴者の毎日がほんの少しでも幸せになるようなコンテンツを放送。2024年12月1日からは、開局25周年期間に入る。開局25周年の第一弾として、これまで届けてきたBS朝日の“想い”をさらに発展させるべく、上野を旅人に迎えたスペシャル番組「上野樹里 クジラの生きる星ーニュージーランド そして南の海へー」を企画、12月15日(日)に放送する。
上野は、これまで世界各地の幸せの在り方を紹介するウェルビーイングスペシャル番組「よき人生のヒント」(オランダ編・フィンランド編)のナレーションを担当。今回はナレーションブースを飛び出し、自身の五感で感じる旅に出た。
上野は「大好きなクジラに会ってきました! こんな素敵な機会に、番組に出させていただきまして、本当にうれしく思っております」とニッコリ。今回の旅で上野は、クジラに出会うためにトータルで20時間ほど船に乗っていたというが、きついと思ったことはないという。上野は「でも何時までには帰らなくてはいけないという決まりがあるので…。水中カメラマンが船の横に立って、水平線に浮かび上がるクジラの潮吹きが見えないかどうかを常に見ていて。それを見ながら『どうやってクジラを探すのか』というのを学んで、チャレンジしていました」と振り返った。
“アナログな旅”をした感想を話す場面で上野は「普遍的ですね、アナログなことって」と切り出し「昨日まで六本木蔦屋さんで『Tui Kauri』のポップアップの店員をやっていたんですけど、アナログに会ってみて『こういった方々がいつもコメントを書いてくれたり、応援してくれて、映画の舞台あいさつに足を運んでくれている人たちなんだ』って。どんな場所からどんな思いでいつのタイミングで出会って、ってみんな違うんですよ」としみじみ。
ひとりひとりのストーリーがあると言い「どこかで、人生を織りなすポイントで交差して、そこから私のことも見続けてくださったり。やっぱりコメント数がどうとか、いいね数がどうとかよりも、体感でわかっている満足感や充実感、温かさは消えない。そういうことを感じながら生きているのと、常に飢えの状態で生きて目に見える形でないと不安っていう生き方では、全然軸の取り方が違う。外側ではなく内側の、そういった旅だったと思います」と思いを口にした。
上野は「見れるか見れないかわからない、でも思いが先に動いて、そこから始まる旅って、過程が楽しいじゃないですか」と声を弾ませ「例えばクジラに会えたとしても会えなかったとしても、自分はそれを何かのメッセージだと思って捉えて、噛み砕くと思うんです。価値は自分自身が決めるもので、誰か他の人に決めてもらうものではないと思うんです」と持論を展開。「アナログの旅、目に見えないところの価値っていうのは、その人自身の内側から始まっているものだと思います」と語り「そういうふうにこの番組を見て、興味を持っていただけたらニュージーランドにも旅をしてほしいなと思います」とほほ笑んだ。
◆取材・文=山田果奈映