コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、COMICポルタにて連載中の『モスのいる日常』(イースト・プレス刊)の1エピソード『でかいモスモスに虫とりを邪魔される話』を紹介する。7月5日に本作がX(旧Twitter)に投稿されたところ、1.8万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、作者の大谷えいちさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
「おかーさん早く!この辺だよ!虫のトラップ仕掛けたとこ!」と虫かごを手に、懐中電灯を持って雑木林を走る少年。
「カブトとかクワガタがとれたらいいな…」と仕掛けた罠のそばへ近づくと「モス!」と大きなモスが引っ掛かっている。モスは、大きくなった蛾の俗称。少年は引っ掛かっていたモスを抱き、連れて帰ることにした。
そんな少年はある日、近所の知り合いのお兄さんのいるお店へモス用のシートを求めてやってきた。「少年モス飼ったのか」と言われて、ライトトラップにかかっていたと語る少年。
ライトトラップとは、夜中に白い布をライトで照らして集まってくる虫の習性を利用したもの。アミを持って走らなくても、カブトやクワガタがわんさかとれるという。
しかし、なかなか上手くいかないようで「かかってくれたのはモスだけだよ」と嘆く少年。すると「もしかしてだけどLEDの懐中電灯とかでやってない?」と上手くいかない理由を探るお兄さん。
「今時のLEDじゃ虫こないらしいぞ?」とお兄さんから衝撃の事実を聞いた少年は驚いた表情を見せて…。
この漫画を最後まで読んだ人たちからは、「俺の顔にもモスしてほしい」「なんかほっこりした」「モスモス祭りじゃ」「モス寄せライト効果抜群」「フンスしてる少年とモスかわゆ」など、多くのコメントが寄せられている。
――『でかいモスモスに虫とりを邪魔される話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
私は昆虫のライトトラップにとても興味があったので、大きな虫を題材にするのであれば、ライトトラップの話は必ず作りたいと考えていました。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
大きなモスをテーマにした作品ですので、モスに注目していただける作品になるように制作して行きたいと思っております。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
ストーブの回の虫カゴからはみ出るモスのシーンです。腹筋が割れたようなモスのお腹とペットヒーターの効果音は私も気に入っており、たくさんの方からツッコミをいただきました。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
「ああこれが日常だな」と思える瞬間から着想を得ています。どこにでもある日々に大きな虫たちを添えて、ほんのり不思議でどことなく懐かしい世界を淡々と書いて行きたいと思っております。
――モスのもふもふ感がかわいらしく、実際に触ってみたくなりました。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
一番こだわっているのはモスの毛並みと密着感です。読者の方にもモス!を感じていただきたいので、ふわふわモスモスが画面を越えて伝わるように一番時間をかけて描いております。
――今後の展望や目標をお教えください。
モスのぬいぐるみを海外の方にも届けられたらいいなと思っております。大変嬉しいことに、海外版モスのいる日常「Life with Moth」も多くの方が楽しんでくださり、モスのぬいぐるみを販売して欲しいとリクエストが届いております。しかし為替や輸送などの関係でとても難しく、なかなか実現できずに申し訳なく思っております。いつかは実現できるよう、努力いたします。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも『モスのいる日常』をありがとうございます!今後とも大きくてモスモスのモスたちをどうぞよろしくお願いいたします!
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