ここで、現座長の宮地がマイクを取りスピーチ。「本日は、“ひらがなひなた(ひなた坂46)”のライブにお越しくださり、本当にありがとうございます。昨日はグループのことについてお話しさせていただいたのですが、今日は少し自分のお話をさせてください」と語り始める。
「日向坂46は前回から選抜制となり、私はその選抜メンバーとして活動させていただきました。活動期間中は、メンバー全員がそれぞれの場所で、日向坂46をより強くするために全力で頑張った、大切な期間だったと思っています。そして迎えた12枚目シングルのフォーメーション発表の日、選抜発表で私の名前は呼ばれませんでした。たくさん努力を重ねてきても、いつもあと一歩のところでダメで、そんな自分が好きではないと感じてしまい、悔しさが芽生えました」と振り返る宮地。
「そして、“ひらがなひなたの”座長を務めさせていただくということになって、自分がちゃんと引っ張っていけるかなと不安もたくさんありましたが、“ひらがなひなた”のみんなと一緒に活動していくにつれて、みんながこのライブに懸ける思いがすごく強くて、そんな素敵なみんなに私も胸を打たれて、“ひらがなひなた”として、こうして活動している今、この瞬間がすごく楽しいって気づくことが出来ました」と明かす。
「“ひらがなひなた”という場所は、私たちにとって初心を思い出させてくれる大切な場所です。“ひらがなひなた”で活動をするということ、それは前へ進むための大きな一歩でもあり、かけがえのないチャンスだと私は思います」と思いを話す。
「だけど、決して前向きな、明るい気持ちだけでは乗り越えられないときもあります。先が見えない不安から、立ち止まってしまうこともあります。いろいろな葛藤から、自分を見失ってしまうときもあります。それでも、こうして応援してくださるファンの皆さん、スタッフの皆さん、優しく支えてくれるメンバーがそばにいてくれたから、ここまで頑張ってくることができました」と感謝を口に。
「だからこそ、私はこれからも努力をし続けます。どんなときも夢や目標を持って、がむしゃらに努力し続けたいと思います。これからも、私たちの輝きや個性、そして努力を、どこへ行っても、しっかりと見ていてください」と伝え、「最後に、私たちの強い覚悟をパフォーマンスに乗せて、この楽曲を披露させていただきたいと思います」という言葉から、自身がセンターを務めるひなた坂46の楽曲「君を覚えてない」へ。
爽やかな曲調に、甘酸っぱい恋の思い出を詰め込んだこの楽曲を、感情を込めて歌う宮地やメンバーたちにファンが大きな歓声を送り、ライブ本編は終了した。
アンコールでは、日向坂46のカワイイの部分を象徴する楽曲「アザトカワイイ」を、宮地センターでパフォーマンス。MCでは、このひなた坂46のライブを横浜アリーナという大会場で開催すると聞いた際、「本当にびっくりしたんです。『正気かな?』みたいな(笑)」と思ったという森本が、リハーサル期間中にずっとポジティブに取り組んでいたメンバーに刺激を受けたことを明かす。
さらに、表題曲の選抜として活動しているメンバーからも刺激を受けたことから、「ここにいるメンバーだけじゃなくて、日向坂全体で作り上げてるライブでもあるのかなって思った」と話す。
そして、「知らないうちに愛されていた」を歌唱。客席の照明が上がり、メンバーはファンの顔を見ながら、花道やスタンド側通路を歩いて回った。ここでライブは終わる予定だったが、この日はダブルアンコールが発生。再びステージに登場したメンバーは「君を覚えてない」をもう一度パフォーマンスし、ライブに幕を下ろした。
ひなた坂46のライブでは、日向坂46のときとは違い、さまざまなメンバーがセンターを務める姿が見られる。セットリストも、旧曲や隠れた人気曲を取り上げるなど、普段のライブよりも柔軟な構成に。
また、メンバーが観客の近くに行く時間が多く設けられており、ファンとのコミュニケーションを大事にする日向坂46の原点回帰とも言える内容。今や、ひなた坂46のライブはステージに立つメンバーだけではなく、日向坂46というグループ全体の魅力を掘り起こすようなイベントになっている。
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