人気拡大中のボーイズグループ・OWV「僕らが出るバラエティから音楽シーンを切り開いていきたい」<インタビュー>

2024/10/28 18:00 配信

音楽 インタビュー

(写真左から)中川勝就、本田康祐、佐野文哉、浦野秀太

オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」の参加者4名で結成したボーイズグループ・OWV(オウブ)。2020年にシングル「UBA UBA」でデビューした彼らは、高いパフォーマンススキルとバラエティーセンス、二面性の魅力で着実にファンを増やし、今年2月発売の8枚目のシングル「BREMEN」で遂にORICONとBillboard JAPANで1位を獲得。そして、4月にはメンバーの佐野文哉が「オールスター感謝祭」(TBS系)の名物コーナー「赤坂5丁目ミニマラソン」に初出演で優勝し、お茶の間の注目度も一気にアップ。佐野はその後も「27時間テレビ」(フジテレビ系)内の「100kmサバイバルマラソン」準優勝、秋の「オールスター感謝祭」4位などの活躍で、彼自身はもちろんOWVへの関心もさらに高まっている。

そんな上昇気流に乗る彼らが、10月23日に10枚目のシングル「Frontier」をリリース。Da-iCE工藤大輝をプロデューサーに迎えたこの楽曲について、また今後「開拓したい事」についてなど、たっぷり1時間語ってもらった。

Frontier」はOWVの為の歌


――「Frontier」はプロデューサーの大輝さんに、曲のイメージやこれまでのOWVについて伝えて作っていただいたそうですが、具体的にどんなお話を?

本田康祐 ライブで映える音楽の中に、ちょっと僕たちのヤンチャさみたいなテイストが入った、ノリがいい感じのモノを作ってもらいたい、と提案させていただいたんですけど、大輝くんが色々意味を込めて作ってくださって、僕たちが想像できなかったぐらいOWV味が感じられる楽曲になりました。

――特に気に入ってるのは、どんなところですか?

本田 「真っ赤に染まった夕日を背に 夜を越えていく強さを手にしたい」って歌詞が好きです。その後の「When the sun goes down」ってところに繋がるんですけど、沈んでいく太陽を見るんじゃなくて次に昇ってくる太陽に向かって走っていく、待ち続けるんじゃなくて自分たちから向かっていくっていうのが、とてもOWVっぽいなと。

浦野秀太 僕は韻遊びですね。韻の踏み方がすごいオシャレだなと思って。1個2個じゃなくてちりばめられてて、改めて歌詞を見て「ここも踏んでる!」「ここも!」って発見して楽しくなりました。

中川勝就 ワザと漢字で(韻を)踏んでるって、工藤さん言ってたよね。「喜怒哀楽」と「進路開拓」とか。

本田 日本人っぽく日本語で、というか。英語とかだけで韻を踏んでると、普遍的になってしまうから、敢えて漢字で分かりやすく伝えるとこは伝えたい、と言われました。

――佐野さんは?

佐野文哉 僕らのデビューしてからの軌跡で、前例が無くて風当たりが強かった、というのは一番大きかったところだなと思うので、それを感じさせるメッセージが歌のアタマに入ってて感慨深かったです。最近、「OWV?聞いた事あるなぁ」って方も増えてきてくださってる中で、あの頃をもう一度振り返るような歌詞で、最初に読んだ時、グッときました。「そんな時もあったな」って。

――そういう点では、OWVにしか歌えない、OWVの為の曲ですよね。

佐野 そこを工藤さんも汲み取ってくださって。すごく時間をかけて作ってくださったんだなって感じました。

中川 過去の事から結構最近の事まで調べてくださったみたいです。でも、聴いた方が自分に置き替えて、追い風になるような曲になってるんじゃないかな。人生は手探りなんで、それでも走り続けようっていうこのリリックは、いろんな人に響くと思います。

浦野 「It’s gonna be OK」ってところで、フリーでみんなでワチャワチャしながら踊るのも気に入ってますね。

中川 僕たちはライブを大事にするグループなので、お客さんも一緒に盛り上がれるような、ちょっとゆとりがある振り付けなんです。

――毎回そこは違うんですね?お客さんも「今日は何やるんだろう?」っていう楽しみがありますね。

中川 はい。その時々で全然変わると思います。

【写真】リーダーの本田康祐


“晴れ男グループ・OWV”伝説


――野外で開放感があるMVも素敵ですね。撮影の時のエピソードはありますか?

本田 撮影の日、1日中大雨予報だったんですよ。でも、晴れまして。しかも全く降らなくて、逆にもう真夏日で。「さすがOWVは晴れ男グループだ!」って言ってたら、撮影が終わってロケバスに乗った瞬間に降ってきたんです。

――すごい!雨が待っててくれたんですね。

本田 僕たち、MV撮影の日は今まで雨ばっかりだったから、予報見て「今回も…」ってなったんですけど、天気に恵まれましたね。

浦野 撮影の待ち時間に、4人で「この気持ちいい夜空に一番合う曲をかけた人が優勝」って遊びをしました。

佐野 それぞれサブスクで曲を探して。

中川 SIRUPの「LOOP」を選んだ文哉が優勝でした。

本田 あと花火もしましたよ。今年最初で最後でしたね。

――思い出作りも兼ねた撮影になりましたね。

佐野 今年の夏は各々の稼働が多くて4人で集まれるところがあまり無かったんで、そこで全部の夏を回収しにいったみたいなところはありましたね(笑)。アイス食べて、花火やって、ちょっとチルの夜過ごして…みたいな。欲張りセットでやらせていただきました。

中川勝就


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