人気拡大中のボーイズグループ・OWV「僕らが出るバラエティから音楽シーンを切り開いていきたい」<インタビュー>

2024/10/28 18:00 配信

音楽 インタビュー

それぞれの学園祭の思い出


――11月にファンイベントの「王舞祭」がありますね。皆さんの学園祭の思い出は?

中川 高校の文化祭で、クラス全員でステージでダンスを披露したんです。それが人生で初めて人前に立った時で。僕、あんまり目立ったりするの好きじゃないんですけど、振り付けをしてた女子に「オマエ、センターね」って言われて、僕センターになっちゃったんですよね。

本田 えー、すごいじゃん。

中川 緊張しながら踊ってたら、「勝就―っ!」って声援が聞こえて、こんなに気持ちいいんだって思って、この業界にちょっと憧れたきっかけになりましたね。「こんな世界があるんや」って。オレの人生のターニングポイントです。

本田 僕も友達とバンドを組んで文化祭に出ましたね。その為に夏休みの間ずっと練習して。で、当時好きだった他校の女の子に見てほしくて出演時間も教えたのに、その時間、他の出し物を見に行っちゃって…。そんなせつなさも含めて青春だったなぁ。

佐野 僕は後夜祭のフォークダンス。マジで“あるある”なんですけど、絶対好きな子の手前で曲が終わるんですよね。こっちはもう「この辺の位置に居ればちょうど一緒に踊れるだろう」って事前に曲の尺とか計算して、友達同士で順番入れ替えたりしてるのに、気付いたら何かよくわかんない男子と踊ってて「オマエ、誰!?」みたいな…。

中川 計算ミス(爆笑)!

佐野 しかも柔道部みたいな強そうな男子で、柔道の技かけられたみたいになっちゃって…。やりきれなくて、唇噛みしめながら帰りましたよ。

浦野 僕もやっぱダンス発表が一番思い出に残ってますね。友達5人で「VIBes(ブイアイビース)」ってグループを組んで。今よりキャーキャー言われるぐらい、メッチャクチャ人気だったんです。

本田・浦野 クスクスクスクス

浦野 本当だって!!僕たちを見に集まってきたんだから。芸能人も多い学校だったんで、観客に今でも名前出したらすぐわかるような子たちも居て。

中川 そんなワケねーだろ(笑)!

本田 夢を見てるんだな…。

浦野 ホンッッットなんだって!!

佐野 オレ、その学祭の映像見た事あるけど、確かに今より人気あったよ。

中川 ガチなんだ…。

浦野 で、踊りながら後ろ向いて、曲が終わるタイミングでTシャツを脱ぐと、中にもう1枚、それぞれ背中に「V」「I」「B」「e」「s」って1文字ずつ書いてあるTシャツを着てて、「キャァァァァ!」みたいな。そのTシャツ、まだ家にありますよ。あと、ピエロのお面を被った同級生たちを5人ダミーでステージに並ばせて、僕たちが客席から登場したり…。

中川 それ、爆売れアイドルがやるヤツじゃん(笑)。

――これ読んだファンの方々は、「VIBes」見たいと思いますよ(笑)。「王舞祭」でやればいいのに。

本田 やるなら、浦野1人で(笑)。

佐野文哉


お互いについて思っている事は?


――皆さん本当にすごく仲いいですね。お互いにいいところと「ここはさすがに…」ってところを教えていただけますか?まず、中川さんについて。

中川 気持ちよく終わりたいから、先に悪い方を言ってくれ。

佐野 地方で別行動が多すぎる!特に関西で。地元だし、たまに実家に帰る、とかならわかるけど、毎回なんですよ。家族想いって事でもあるんですけど。

本田 正直、僕らメンバーとスタッフさんが一緒にご飯行けるのが地方しか無いんですよ。

佐野 地方=関西の比率が高いんで、ってなると、食事会に中川が居ない事になる。で、3人で写真アップすると、勝就のファンは「勝くん居ない…」ってなって可哀想じゃないですか。

中川 確かに。これは迷惑かけてますね。僕的には毎日一緒に居るメンバーより、いつ会えなくなるかわからない親に会っときたいな、って考えてました。ファンの事まで考えてなかったな…。でも1人で帰る時は「ホンマ、ごめんなさい」って気持ちはちょっとあるんですよ。

佐野 こないだ関西で2日連続イベントがあった時、2日とも帰ってましたからね。

――いいところは?

浦野 背が高い。

中川 弱い弱い弱い。

本田 車出してくれる。

中川 背の高いパシリやないかい!

佐野 マジメな話、仕事に対しての向き合い方というか、線引きが一番しっかりできてると思います。僕らの中では一番社会で生きていけそうなタイプ。仕事場での動きや大人と会話してるのを見てると、そういう立ち回り方は、僕たち3人はできないな、って感心します。

――大人との窓口になってる感じ?

本田 社交的だけど、窓口ではないですね。中川は外交はしないです。狭く深くタイプです。

――本田さんについては?

中川 出勤してきて、まだ何もしてないのに「疲れた~」って言う時があるんですよ(苦笑)。テンションのアップダウンの差が激しいんです。自分でも気付いてるよね?

本田 はい…。

中川 SNSか何かで見たんですけど、「大人は、自分の機嫌は自分で取る」みたいな事が書いてあって。

佐野 (飲んでた水を噴き出す)

中川 本田くん、来年30歳になるんで、そういう点ではそろそろ大人になってもいいかなって思いました(笑)!

浦野 いいところは、何でも否定しないところ。例えば、やろうとした事について「それよりこうやった方がいい」じゃなくて、「思ったように1回やってみ」ってやらせてくれる。間違ってたとしてもこれなら自分で納得できるんで。

佐野 あと、さっきの中川との対比で言うと、外交力はすごいですね。ウチの外交官です。

本田 仕事にはたしかに繋げてますね。

中川 プライベートの時でも、売り込んでくれてるんです。僕と…あの…何だっけ?オマエ。

浦野 「何だっけ、オマエ」???そんな事ある?今、ボケじゃなくて、ガチでオレの名前出てきてなかっただろ。

全員 (超大爆笑)

――(中川に)こちら、浦野さんって方なんですよ。

中川 あ、浦野さんですか(笑)。この浦野さんや僕らメンバーが居ない所でも、本田くんが名前を出してくれて、僕たち助かってますね。

――次は、佐野さん 

中川 いいところは、何事も努力で解決するところ。体1つで全部何でもこなすし、ストイックですね。

本田 でも、そのまま走り過ぎていくんで、僕らまで走らなきゃいけなくなるんですよ(笑)。そこが難点。

――浦野さんについては?

本田 浦野のダメなところは、名前覚えてもらえない存在感の薄さ…。

浦野 おぉぉぉーいっ!それを言っちゃ…。

佐野 メンバーにも覚えられてないですから(笑)。逆にいいところは、元「VIBes」!昔、人気があったので(笑)。

――(笑)では最後に、OWVならではの強みを教えてください。

本田 それは、オレが居る事じゃないですかね。

佐野 オレが居るところですよ。

浦野 オレですよ。

中川 オレです!

◆取材・文/鳥居美保

OWV 10th SIngle「Frontier」 10月23日発売

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