アニメ映画「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」が12月20日に公開されることが発表された。アニメ「忍たま乱太郎」(NHK Eテレ)は、私たち日本の小学生の“もう一つの学校”だと言っても過言ではない。特に、主要キャラクターである乱太郎、きり丸、しんべヱらが所属する一年は組の担任・土井(半助)先生は私たちのもう一人の担任だったと言えるほど、平日の夕方毎日顔を合わせていた。
朝日小学生新聞で1986年に尼子騒兵衛先生が「落第忍者乱太郎」の連載を開始し、1993年よりテレビアニメ「忍たま乱太郎」の放送を開始。以降、同作品はさまざまなコンテンツを生み出し、幅広い世代に愛され続けている。
余談だが筆者である私は、アニメ「忍たま乱太郎」と同じ1993年生まれであることもあり、生まれた瞬間からずっと彼らと一緒だった。そのため、より共に育ってきた感が強い(あっという間に乱太郎たちの年齢を越し、気付けば25歳である土井先生の年齢も越していたが…)。
そんなアニメ「忍たま乱太郎」が31歳を迎えた今年、「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」が公開される。そのニュースを見たときに、ふと思った。そもそも、担任である土井先生はなぜ私たちの心に強く残っているのか…。映画公開前の今だからこそ、改めて彼ら3人と土井先生の“絆”を振り返りたい。
乱太郎、きり丸、しんべヱは無事忍術学園へ入学し、土井先生が担任を務める一年「は組」に仲良く割り当てられる。常に愛溢れる言動で生徒たちに接する土井先生とは組の信頼関係は厚い(そして我々視聴者の土井先生への恋焦がれる想いもアツい)。
実はきり丸と同じような境遇で育ってきた土井先生。地方豪族の出身であったが、幼い頃、敵の襲撃で家が滅んだという過去があり、同じ境遇のきり丸を気にかけていた。そのため、休み中は自宅にきり丸を居候させている。
アニメ25期第54話「家へ帰ろうの段」は、そんなきり丸と土井先生、そして乱太郎、しんべヱの絆が詰まった回だった。
忍術学園は、明日からお休み。きり丸は土井先生の家に帰り、一緒に空気の入れ替えをするつもりだった。だが土井先生は、突然の学園長先生の命令で、忍術学園に残らなければいけなくなってしまう。
土井先生から「明日からの休み、帰れなくなった…悪いが一人で家に帰ってくれないか?」と告げられたきり丸。一人で土井先生の自宅へ帰る光景を想像し、その寂しさを感じるも、いつも通り飄々としている。それを察した乱太郎としんべヱは、自分の家へ来るかと笑顔できり丸を誘う。だが、きり丸は「そんなに気を使わなくても大丈夫だって!」と乱太郎としんべヱの優しさに気付いて感謝しつつも、「全然寂しくないって!」「平気平気」と強がっていた。
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