名家に嫁ぎ、周囲から跡取りの誕生を心待ちにされている妻・五条亜佐美を演じるのは佐津川。誰もがうらやむ裕福な暮らしを送りながらも、どこか窮屈そうな表情を見せる亜佐美について、佐津川は「深い部分では自分と向き合えていない人物のように感じました」とその印象を明かし、「だからこそ、そんな亜佐美が神波(亮子)先生と接することで湧き上がる気持ちが面白いなと思いました」とコメント。亮子とのシーンについても、「対峙しているつもりになっているシーンを特に楽しみにしていましたし、実際、撮影でもものすごく痛々しい気持ちになり印象的でした」と振り返った。
そんな亜佐美の夫で、無精子症ゆえに第三者からの精子提供を容認したものの、提供者は自分と同じ東大卒でならなければ認めないという御曹司・五条和彦を演じるのは渋谷。和彦の人物像について渋谷は、「プライドや地位、名誉などを守りたい一心で自分のことしか考えられず、周りの環境が五条を無意識にモンスターにしてしまった部分もあると思います」と分析。劇中では亜佐美に対してしんらつな言葉を投げかける場面もあるが、「同級生で信頼できるさっつん(佐津川)が妻だったので、五条らしく自由でわがままに演じさせていただきました」と、夫婦でのシーンに自信をのぞかせた。
また、SNSを通じて亜佐美に精子提供した斉藤文哉を佐藤が、亜佐美と同じく精子提供を受けたものの斉藤が東大卒という経歴を詐称していたことを知って提訴した長岡茉由を吉本が演じる。被告人として訴えられる斉藤を演じた佐藤は、斉藤を「自分の気持ちに素直な人間」と評し、被告代理人として自分を弁護してくれる亮子については、「芯が通った存在感のなかに、人間味が垣間見えるところが魅力的でした」と、その印象を語った。また、原告である茉由役の吉本とは同級生同士だといい、「今回ご一緒できて本当に良かったと思いました。裁判所のシーンがとてもすてきでした」と、二度目となる共演を喜んだ。
その吉本は、裁判所のセットに入った瞬間から汗と緊張が止まらなかったことを明かし、「普段なかなか踏み入れることのない裁判所という空間で、原告という立場であの場に立った時間は、視覚的にも感覚的にもすごく印象に残りました」と撮影を振り返った。また、趣里を「野生的なお芝居をされる魅力的な役者さん」だと話し、「現場の空気づくりやお芝居、お人柄も本当に尊敬しています!」と絶賛した。
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